身長2メートルの巨人・秋広、王さん以来の高卒新人開幕スタメン目指す 打力買われ初の一塁練習

[ 2021年2月14日 05:30 ]

ノックで一塁に入り、送球を受ける秋広(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 身長2メートルの18歳が東京ドームの一塁にそびえ立つ。そんな光景が現実になるかもしれない。巨人のドラフト5位・秋広(二松学舎大付)が、初めて一塁の守備練習を行った。

 「出られるチャンスがあるところ、使ってもらえるところで全力で」

 高校時代の本職。しかし今キャンプは三塁に挑戦中で、手元には内野用のグラブだけ。使用したのは球団のミットで硬めだったが、原監督が柔らかくしてくれた。ノックでは軽快な動きを見せたが「連係プレーがまだ全然。練習していきたい」。全体練習後には居残り特守で汗を流した。

 類いまれな打撃センスを買われた。紅白戦で計7打数5安打。しかし正三塁手は昨季2冠の岡本和がいる。一方で一塁手候補はベテラン・中島とスモークだが、新助っ人は来日時期未定。秋広が好調をキープすれば3・26開幕戦の先発出場も夢ではない。高卒新人の開幕スタメンは球団では59年の王貞治以来62年ぶりだ。

 「一塁もそうだし左翼、外野もやろうと。いろんな可能性を持っていた方がね」と原監督。大きな可能性は数字でも表れた。フリー打撃の打球速度が、宮崎本隊では岡本和に次ぐ最速166キロ。1軍クラスは150キロ台とされ、岡本和やエンゼルス・大谷は170キロを超える。それに匹敵する数字に指揮官も「凄い高い数値。生まれてこのかた18年なのにね」とうなった。

 14日の紅白戦は「6番・一塁」で出場。「自分のやるべきことをやれば結果はついてくると思う」。相手先発は戸郷。昨季9勝右腕を相手に己の力を試す。(鈴木 勝巳)

 《2リーグ制後に14人》2リーグ制後、高卒新人野手で開幕戦に先発出場したのは19年藤原(ロ=1番中堅)まで14人いる。巨人では59年4月11日国鉄戦(後楽園)の王貞治だけ。7番一塁で出場し、先発した金田正一の前に空振り三振、四球、空振り三振の2打数無安打に終わった。

続きを表示

2021年2月14日のニュース