阪神・西勇 球団4人目の移籍2年連続2桁勝利 勝ち越し数は自己最多の6

[ 2020年12月18日 05:45 ]

データで振り返る コロナ禍の2020シーズン

阪神の西勇(撮影・北條 貴史)
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 【阪神】西勇が秋山と並ぶチーム最多の11勝(5敗)。オリックスから移籍した昨季の10勝(8敗)と、移籍投手の2年連続2桁勝利は、阪神では巨人から移籍の小林繁が79年から83年まで5年連続でマークして以来4人目。リーグをまたいだFA移籍では全体でも12~14年の杉内俊哉(ソ→巨)と2人だけだ。

 昨季の2から6に増やした勝ち越しは12年の5(8勝3敗)を上回る自己最多。かつて16年10勝12敗、18年10勝13敗のように、2桁の勝利を上回る敗戦で負け越したシーズンとは違い、阪神では中身を伴う結果を残している。

 昨季まで通算9試合で未勝利(3敗)だった巨人戦も今季は5試合でリーグ最多タイの3勝(1敗)。対戦防御率1・77はチーム別でトップ。9月17日、チームの東京ドーム開幕連敗を8で止めた完封は虎党の留飲を下げた。

 投球147回2/3は大野雄(中)と1イニング差の2位。コロナ禍による過密日程で規定投球回(120イニング)到達者が、セが史上最少の6人、パは昨季の6人に次ぐ8人と異例の少なさの中、2人だけが例年143試合制の規定(143イニング)もクリア。先発21試合の平均投球回数7・03は、大野雄の7・43に次ぐリーグ2位の「イニングイーター(多くのイニングを食う=投げる=投手)」ぶりに加え、両リーグ最多のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)17度の安定感は、チーム投手陣の苦しい台所事情を助けた。 (記録担当・桐山 章)

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