ヤクルト・村上 サヨナラ満塁弾!20歳5カ月 王に次ぐ史上2番目の若さ

[ 2020年7月3日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト9―5広島 ( 2020年7月2日    神宮 )

<ヤ・広>9回、村上はサヨナラ満塁弾を放ちガッツポーズ(撮影・村上 大輔)  
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 ヤクルトは2日、広島戦で劇的勝利。高卒3年目の村上宗隆内野手(20)が5―5で迎えた9回無死満塁から左翼席上段に自身初となるサヨナラの3号グランドスラムを運んだ。6球場で計19本塁打が乱れ飛んだ木曜日で、最後を締める特大弾。負ければ借金生活となる正念場で、開幕から全試合4番に座る若き主砲の打棒がさく裂し、高津政権初の貯金をもたらした。

 打った瞬間だ。村上は右手で握ったバットを夜空に突き上げ、一塁ベンチを見た。確信の一撃。打球は大きな弧を描き、無人の左翼席上段に飛び込んだ。

 「自分で結果を残したい、ランナーを還したいと思っていた。感覚は良かったです」

 9回無死満塁。絶好機で若き4番は自分のスイングだけを心掛けた。2球で簡単に追い込まれても動じない。広島の守護神・スコットが投じたのは151キロのツーシーム。外角高めに浮いた好球を逃さなかった。「前に飛ばすことを意識した」。前に飛ばすどころか外野フェンスも楽々越えるサヨナラ満塁弾。ダイヤモンドをゆっくり回ると、手荒い祝福が待っていた。

 「打った瞬間だったね。凄い当たり」。驚いたように振り返る高津監督は続けた。「落ち着いていた。しっかり自分のスイングができている」。どんな局面でもバットを強く振れる。好打者の条件であり、それが村上の持つ資質でもある。

 2年目で36本塁打、96打点だった昨年は一方でリーグ最多184三振を喫した。そこで昨季途中から取り組むのが打撃フォームの改造。テークバックでグリップの後方に入り過ぎる悪癖を捕手方向に真っすぐに引くよう修正。力みは取れ、内角の速球にも対応し、落ちる球にもバットが止まるようになった。

 「去年、全ての打席でいろんな経験ができた」と村上。4回の右翼への火の出るような当たりの適時二塁打も追い込まれてから。昨季は11試合終了時点で打率・158だったが、新フォームが固まりつつある今季は同じ11試合で・375だ。

 20歳5カ月でのサヨナラ満塁アーチは巨人・王の20歳4カ月に次ぐ史上2番目の若さ。でも、村上は浮かれない。「これからが勝負。一日一日積み重ねたい」。引き締まったその表情には、無限の可能性が詰まっている。(秋村 誠人)

 ≪わずか1カ月差≫村上(ヤ)が3号満塁サヨナラ弾。満塁本塁打は昨年7月3日広島戦、サヨナラ本塁打は昨年8月12日DeNA戦でそれぞれ打っているが、満塁サヨナラ本塁打は自身初めてだ。村上は現在20歳5カ月。満塁サヨナラ本塁打の史上最年少記録は王貞治(巨)が60年9月21日阪神戦でマークした20歳4カ月。村上はわずか1カ月差の歴代2位で、ドラフト制以降では、94年5月13日ヤクルト戦の新庄剛志(神)の22歳3カ月を抜く最年少達成になった。なお、ヤクルト打者の満塁サヨナラ本塁打は昨年9月4日広島戦の山田哲に次ぎ8本目。

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