福島代替大会18日開幕 会津連合エース兼主将・鈴木、初戦VS磐城“攻めて”完全燃焼!

[ 2020年7月3日 05:30 ]

鈴木主将(前列右)を先頭にガッツポーズを見せる会津連合
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 夏の県大会の代替大会となる「福島2020夏季高校野球大会」は今月18日に開幕する。昨夏の決勝で対戦した夏13連覇している聖光学院と、夏の甲子園に7度出場している日大東北が初戦で激突するなど、特別な夏は熱い。だが、強豪校だけが高校野球を盛り上げているわけではない。各校に様々なドラマがある。猪苗代・大沼・田島・坂下の4校からなる会津連合は、23日の初戦でセンバツに出場予定だった磐城と対戦する。チーム唯一の3年生・鈴木凜(坂下)は部員不足のために一度野球部を退部したが、“野球愛”で再び白球を追いかけている。エース兼主将として12人の会津連合をまとめ、完全燃焼する。

 自信のあるストレートを投げ込むと、鈴木の額から汗が飛び散った。「コースを突きながら、逃げないピッチングで貢献したい。悔いのない野球をしたい」。右肩の違和感を抱えながらも、強豪・磐城に立ち向かう。

 18年春から会津西連合に加わっていた坂下。夏の県大会後に3年生2人が引退し、部員が1年生の鈴木だけになった。一緒に汗を流すチームメートがいなくなったことに加え、右肩を壊した鈴木は、野球部を離れた。一時サッカー部に所属したこともあったが、甲子園のプレーを見て魂を揺さぶられた。「1球だけを使ってこんなに盛り上がることができる。野球は特別」と2年生の春に野球部に復帰。だが、その後、連合チームを組むことができずに公式戦は昨秋の会津支部予選から出場。初戦で只見に敗れ、体の硬さが課題と認識した鈴木は、冬にはバランスボールなどで柔軟性を高めた。

 集大成の3年生となったが、今年は大会中止が相次いだ。諦めかけていた鈴木だが、そんな中、代替大会の開催が決定した。鈴木は心から喜んだ。4月に発足した会津連合は週末しか集まれない上、休校やテスト期間も重なり、たった8日間の合同練習で大会に臨む。それでも、チーム唯一の3年生・鈴木は「元気を出して楽しくやることはできる。積極的にやっていきたい」と前向きだ。「投げやすいようにしたい」と女房役の一柳が話すように、後輩のバックアップ体制も整った。

 磐城戦で先発登板すれば、高校3年間で初めての公式戦マウンドとなる。「(田島の)佐藤君などめちゃくちゃ頼もしい後輩たちがいる。気持ちに応えたい」。背番号1の鈴木に導かれ、会津連合が躍動する。(近藤 大暉)

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