夏の甲子園中止に山梨学院・吉田監督「生徒は納得し、理解できる」功刀主将「悔しい思いをプレーに」

[ 2020年5月20日 17:26 ]

甲子園球場
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 日本高野連と朝日新聞社は20日、「第102回全国高等学校野球選手権大会」(8月10日から16日間、甲子園)の運営委員会(web会議)を開き、同大会と出場49代表を決める地方大会の中止を発表した。新型コロナウイルス感染拡大から、選手、関係者、観客などの安全と健康を守るための決定。理事会で中止決定を承認した。

 ▼山梨学院・吉田洸二監督 生徒と一緒に夢を追うことができなくなり残念に思います。ただ、これは命にかかわる問題なので、やむを得ないと思います。今すぐ生徒に受け入れなさいというのは難しいが、うちの生徒は納得し、理解できると思います。特に、3年生は自分のこれからの進路実現に向かって残りの高校生活を送ってほしい。

 ▼同・功刀史也主将 選抜大会が中止になり、夏を目標にやってきたので本当に残念だと思う。世界や国内でも多くの人がコロナでなくなっている。人の命が大事。仕方ないと受け止めている。自分としてはこれで終わりではない。山学での経験、新型コロナでの悔しい思いをプレーに生かしたい。

 ▼小吹悠人内野手 選抜大会が中止になり全員で夏の甲子園に行こうと目標をたてた。甲子園には出場したが活躍できなかったので今年の夏の甲子園に出場し、勝ち、自分の活躍を見せたかっただけにとても残念です。甲子園では他の球場では味わえないプレッシャーと同時に楽しさを感じた。今は簡単に切り替えられないがこれからも大学に進学して野球を続けていきたい。

 ▼橘田陸斗内野手 春の選抜大会が中止になり、中学時代の友人や親類から「残念だったね」と声をかけられた。そして「絶対に夏の甲子園に出てね。選抜の分まで応援するから」と言ってくれた。いろんな人からの応援を感じて、夏へと気持ちが切り替えられた。これまで以上に練習に力を入れ、一日一日を大切にしてきた。応援してくれた人たちに、自分の成長を見せられず非常に残念な気持ちです。大会の中止は、高野連の方々が自分たちの健康や安全を考えてくれたことです。気持ちを切り替えて、大学でプレーして、これまで応援しくれた人たちに活躍見せることを目標に頑張りたい。

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2020年5月20日のニュース