西武・安達俊也スカウト ドラ5柘植へ「“バーチャル配球”で一歩抜け出してくれたら」

[ 2020年5月20日 11:25 ]

スカウトからの手紙を受け取った西武・柘植(球団提供)
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 西武は10日から、スカウト陣の新人9選手に向けた手紙の公開を開始した。20日の第7回は、安達俊也スカウトが、ドラフト5位・柘植世那捕手(22=Honda鈴鹿)に向け手紙をつづった。

 柘植世那くんへ

 「私がライオンズのスカウトになり担当になった1年目、平井を指名した年に健大高崎高校からHonda鈴鹿に入ってきたのがきみだったね。

 当時は飯田(現オリックス・バファローズ)という捕手がいたから出場機会こそなかったけど、翌年グラウンドに行ってみると、ひとまわり大きくなったきみがいて、コーチからの推薦もあって今年は柘植でいこうと決めたんだ。

 初めて試合をみたとき、インサイドワークや投手への声掛けなど捕手らしい捕手だなと印象を持ったのを覚えているよ。

 打撃はまだまだだったけど、守備についてはすでに合格点だったし、野球は点を抑えることが大事だからね。研究熱心なきみだから心配はしていないけど、ひとつアドバイスをするなら、たくさん時間のあるこの時期に相手打者の研究をしてほしいな。無事に開幕したときに生かせるような“バーチャル配球”でライバル達から一歩抜け出してくれたら。

 おとなしい性格ではあるけど、グラウンドに出れば堂々と図太いところはプロ野球選手としてとても大事なことだから伸ばしてほしいと思っているよ。

 キャンプ地でも先輩に溶け込んでいたし、心配はないな。ライバルたちに危機感を与えられるような捕手に成長してください」

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2020年5月20日のニュース