夏の甲子園中止に東京都高野連・武井理事長「選手の安全管理が第一だった」

[ 2020年5月20日 18:07 ]

甲子園球場
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 日本高野連と朝日新聞社は20日、「第102回全国高等学校野球選手権大会」(8月10日から16日間、甲子園)の運営委員会(web会議)を開き、同大会と出場49代表を決める地方大会の中止を発表した。新型コロナウイルス感染拡大から、選手、関係者、観客などの安全と健康を守るための決定。理事会で中止決定を承認した。

 ▼東京都高野連・武井克時理事長 残念で仕方ない。選手の安全管理が第一だったということです。我々としては学校再開が前提となるが、東西東京大会を7月11日に始められるよう準備していきます。

 ▼群馬県高野連・中西信之会長 大会開催を信じて辛抱してきた選手や支えてきた家族の気持ちを考えると断腸の思いであるが、選手の安全と命を守るためには厳しい判断を受け入れざるを得ない。

 ▼岩手県高野連・南舘秀昭会長「選手権」はすべての高校球児にとっての憧れであり、青春を懸けた目標といえます。夢の舞台への道を閉ざされた球児たちの無念を思うと私たち高校野球に関わる者にとっても誠に残念な思いです。と同時に、苦渋の決断を下された大会運営委員及び連盟理事の方々の心情にも思いを致すところであります。岩手高野連といたしましては、これまで同選手権岩手大会の開催に向け準備を進めてまいりましたが、この決定を受けて、今後開催の可否を含め実施について再検討する所存です。各都道府県大会に関しての日本高野連の意見も勘案しつつ、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえた上で、関係各機関と慎重に協議を進めてまいります。選手の健康・安全を最優先に検討してまいりますので、決定まで時間をいただきますことにご理解賜りますようお願い申し上げます。

 ▼青森県高野連・赤井茂樹会長 日本高野連も、ここまでいろいろと大会開催に向け準備してきたと思われますが、現在も緊急事態宣言が継続中の地域もあり、総合的なことを考慮し苦渋の決断をしたと思われます。本県としてもこの決定を真摯(しんし)に受け止め、6月5日に臨時の常任理事会を開催し、今後の対応を検討していく予定としております。最後に、各校におかれましては、悔しい結果となりましたが、野球部員の進路や学校生活をサポートしていただき、今後とも高校野球に対しご支援をお願いしたいと思います。

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2020年5月20日のニュース