阪神 2軍練習試合も急きょ中止 寮生はホテルに“隔離”

[ 2020年3月27日 05:30 ]

<阪神2軍・ソフトバンク2軍>試合前の練習中に試合が中止になったことを選手たちに知らせる平田2軍監督(左)(撮影・北條 貴史)
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 緊急事態の余波は当然、阪神2軍にも及んだ。鳴尾浜球場で予定されていたソフトバンクとの練習試合は急きょ中止。藤浪のPCR検査受診が内々に決まった25日からのNPBなどとの協議を踏まえ、朝に正式決定した。

 球団広報は「全国的に感染拡大防止に全力を挙げている現況に鑑み、協議の結果、中止を決めました」と説明。ドラフト1位・西純(創志学園)がプロ3度目の登板で初めて複数回を投げる予定だった。

 練習は予定通り9時に始まり、投手はキャッチボール、野手はフリー打撃など主要なメニューだけを消化して1時間15分で終了。先発登板のため1軍から派遣されるはずだった飯田は事前に連絡を受けて不参加だった。球団スタッフがマスク姿でグラウンド入りし、施設内を移動する選手がマスクを着用するなど終始、緊張感が漂った。

 練習終了後には選手寮「虎風荘」内で選手に対して感染拡大対策の徹底を促すミーティングが開かれた後、チームの自宅待機の方針にしたがって“解散”。それぞれ自宅への帰途に就き、若手を中心とした寮生は消毒作業に入る寮を離れ、一斉にホテルに移動した。1週間の活動休止の方針が決まったことで、2軍練習試合も27日からの広島3連戦(由宇)、31日からの中日3連戦(鳴尾浜)の中止も決まった。 

 午後3時過ぎに施設を消毒する業者が到着した頃には全選手が球場を後にしており、もぬけの殻と化した。報道陣に午後5時まで解放される通常の練習日と異なり、午後3時30分に施設は完全閉鎖。一連の光景は、異様と言う他なかった。(巻木 周平)

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