広島・ピレラ 開幕に照準「送球は大丈夫」 右手首回復に「延期」も味方 

[ 2020年3月27日 05:30 ]

左手一本でティー打撃をするピレラ
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 広島のホセ・ピレラ外野手(30=フィリーズ)が26日、廿日市市内の大野練習場で3軍練習に参加し、予定されている4月24日の開幕戦に出場する意欲を示した。右手首の打撲で3軍調整中で、フリー打撃は見合わせている一方、守備練習は再開済み。助っ人枠は「野手2人」への拡大も検討され、メヒアと併用する攻撃型オーダーが加わる可能性が出てきた。

 練習後のピレラの右手首には、アイシングが巻かれていた。キャッチボール、内野ノックでは、患部の影響を感じさせない送球を繰り返した。一方で、フリー打撃はいまだ不参加。左手一本でのティー打撃で、バットの感触を確かめた。

 「スイングはまだできないけど、送球は大丈夫。100%のスイングができない状態には変わりないけど、良くなってきている」

 6日の西武戦で受けた死球で右手首付近を打撲。その後1軍に帯同しながらも状態は上向かず、21日にリハビリ組となる3軍に合流した。シーズン開幕は、4月24日を目指す方向に決まり、約1カ月間の調整期間を与えられたことになる。

 「もちろん、その(開幕戦に出場する)気持ちでいる。間に合わせて、チームの一員として一緒にプレーしたい気持ちは強い。ただ、みんなとの共同作業。チーム、トレーナーと相談して決めたい」

 1軍助っ人は、投手のK・ジョンソン、スコット、野手のメヒアの3人。助っ人枠は、「投手3、野手1」とする基本方針だったが、不振のDJ・ジョンソン、フランスアが降格し、高ヘッドコーチは「投手との兼ね合いになるけど(野手2人が)ないことはない」と、野手枠を拡大させる可能性に言及した。朝山打撃コーチも「助っ人2人になれば、メヒアを三塁、ピレラを(三塁から)左翼に回すこともできる」と思い描いた。

 「気持ちは焦ることなく冷静。できることを続けて、100%に向かっていきたい」

 新助っ人が開幕に間に合えば、低調な助っ投陣を補えるだけの攻撃型オーダーが完成するかもしれない。(河合 洋介)

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