大谷二刀流20年仕様判明!厚く軽い新スパイク&大きく深い黒の新グラブ

[ 2020年3月27日 02:30 ]

凹凸をなくし靴底をよりフラットにした新スパイク(右)と昨季までのスパイク
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 エンゼルス・大谷翔平投手(25)が二刀流復活を目指す今季へ向け、アドバイザリー契約を結ぶアシックス社のスパイクとグラブに加えた改良ポイントが26日、明らかになった。スパイクは安定感アップと軽量化を実現し、グラブはより大きくした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕延期となったメジャー3年目。そのこだわりに迫った。 (取材・構成 柳原 直之)

 最短でも5月中旬以降にずれ込んだ開幕へ向け、大谷は本拠地のエンゼルスタジアムで調整を重ねている。2年ぶりの二刀流復活へ向けた大事な相棒となるスパイク、そしてグラブにこだわりの改良を加えた。

 (1)安定感&クッション性&軽量化を実現した新スパイク

 昨季まではスパイク裏の歯以外の部分に凹凸があったが今季からフラット構造に変えた。地面に対してより真っすぐに。打席やマウンドでの「立ち感」を高める狙いがあり、大谷も「昔からよりフラットに立ちたいということを言わせてもらっていた。僕の想像に一番近い形」と話す満足の仕上がりになった。

 さらに、足の外側(小指側)の歯を約5~7ミリ外側に配置。昨季より地面をつかむ面積が約12%アップし、安定感が増した。疲労軽減を目的にミッドソール(靴底)を2ミリ厚くした一方、8グラムの軽量化にも成功。大谷も「軽いだけじゃなく、耐久性もしっかりある」と語った。

 (2)大きく、深い漆黒の新グラブ

 今季のグラブはメジャー1年目の赤から日本ハム時代にも使った黒をメインカラーに採用。全体的に1センチ大きくなり、ポケットも深くした。狙いは球種を打者に見えづらくするためだ。大谷は元々、スプリットの握りのままセットポジションに入り、そこから握りを変えるほどの慎重派。今キャンプのブルペンでもミッキー・キャロウェー投手コーチとしきりに投球時の“癖”について確認する様子もあった。「特に手元は隠したほうがベスト。大きくなったけど、重さは変わっていないので、操作性はあまり変わらない」。わずか1センチだが、されど1センチ。大谷のこだわりは細部にわたる。

 18年秋の右肘手術、昨秋の左膝手術から二刀流復活を目指す2020年。来るべき時に備え、準備を整える。

 ≪バットは過去2年と同じモデル≫バットは過去2年と全く同じモデルを使用する。しなりが大きいアオダモ材の黒バットで長さは33・5インチ(85・09センチ)、重さは910グラム前後。先端をくり抜くことで、重心がグリップ寄りに移動し、操作性が高いのが特長。今キャンプでは滑らないようにするために、グリップ部分にテーピングを施すなど工夫を凝らしている。

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