ヤクルト・五十嵐“バズ変身”で体幹強化 10キロの水を背負う

[ 2020年2月4日 05:30 ]

水の入った器具で体幹トレーニングを行う五十嵐(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルト・五十嵐が着用するベストの背には、円柱形の容器が備えられている。中には約10キロの水。「重くはない」と言うが、背負った状態で左右にジャンプを繰り返した。

 この秘密兵器は、昨年末の米国での自主トレから使用するトレーニング器具「アルティメット・インスタビリティー・ハイドロベスト」。片足で着地した際に約2秒間ストップすると、水が容器内を動くため、体勢を保つ必要がある。鍛えるのは体幹だ。「不安定な状態で、どれだけ耐えられるか」。他にも反復横跳びのような動きや、腿上げ、スキップを行って鍛える。

 装着した姿は人気アニメ映画「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーのよう。見た目のインパクトもあるが「(投球フォームの)再現性を保つ意味もあるし(鍛えると)自分の体の軸を良いところに勝手に持ってきてくれるようになる」と効果を実感している。

 元々、知り合いだった競泳の五輪金メダリストでトレーニングジムをプロデュースする北島康介氏から「五十嵐さんが現役を続けてくれるなら」と譲り受けたもの。日米通算で905試合登板の40歳が、さらなる進化を求める。 (黒野 有仁)

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