広島ドラ1・森下 変化球含む全力42球を佐々岡監督絶賛!トラ007も警戒心

[ 2020年2月4日 05:30 ]

ブルペンでピッチング練習する広島の森下(撮影・奥 調)
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 広島ドラフト1位・森下暢仁投手(22=明大)は、宮崎・日南キャンプ第1クール3日目の3日、今春2度目のブルペン投球を行った。余力を残さない“本気ブルペン”を解禁して、直球、カットボールなど42球を披露。圧巻の内容に佐々岡監督ら首脳陣、他球団007からも絶賛の嵐が起こった。

 森下は、持て余していた力を解放させた。力を制限しながら直球のみを投げ込んだ初日のブルペン投球から一転、2度目の今回は42球を思う存分に腕を振った。伸びのある直球は、うなりを上げるようにして捕手のミットに吸い込まれ、3球ずつ投じたカーブとカットボールは、ブレーキを効かせて曲がった。

 「前回よりかは良かったと思う。(変化球の)曲がりも良かったし、直球にも生きてくると思います」

 解禁した“本気ブルペン”の衝撃度は、絶賛の嵐となった高評価が物語る。初日は「緊張していたと思うし評価はまだ」としていた佐々岡監督も、手放しで褒め称えた。「今日は入りから違うな…というものを見せてくれた。カーブはスピン量とキレも素晴らしい。守備や走り方を見てもセンスを感じる」。横山投手コーチも「指にかかった球が多かったし、強い球が来ていた」とうなずいた。

 視察した他球団007にとっては、驚愕(きょうがく)の内容だった。阪神の太田貴スコアラーは「さすがドラ1。凄かった。見たみんながそう思ったでしょう。3日目でこの球を投げられる。即戦力で通用する」と一気に警戒心を強めた。

 午後からは、東光寺球場に移動してダッシュやネットスローをこなした。最後は天福球場に戻りウエートトレで全メニューを消化すると、誰もいなくなったグラウンドで遠藤とキャッチボールを“おかわり”。時間が許すまで修正に務める勤勉さも披露した。

 若手投手が続々とフリー打撃に登板する中、森下の出番は7日からの第2クール中を予定する。「ケガしないことを意識して、常に競争意識を持ちながらやりたい」。ハイペース調整を避けながらでも、大卒No・1の呼び声が伊達ではないことは実証されつつある。(河合 洋介)

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2020年2月4日のニュース