中日・山井、異例「5連投」の理由 与田監督の発破に「有り難さに応えないと」

[ 2020年2月4日 08:30 ]

<中日キャンプ>ブルペンで投げ込む山井(右は与田監督)(撮影・椎名 航)
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 中日の山井大介投手(41)が3日、キャンプ初日から3日連続でブルペン入りした。沖縄で合同自主トレを行った1月30、31両日もブルペンで投球練習を行っており、実際は「5連投」である。

 「今年は開幕が早い。(キャンプからオープン戦を通して)体は絶対に一度、バテるから、そのバテる時期を早く持って来て、開幕の3月20日ごろに良い状態でできるようにしたい」

 ベテラン右腕はキャンプ早々の異例の5連投の理由をこう語った。今年は東京五輪の影響で、開幕が例年より約1週間前倒しとなる。バテる時期、そこから状態が上がってくる時期を見越して調整ペースを早めたのだ。

 5連投の最終日となった3日が最多の113球。さすがに3桁を越えると球は荒れたが「段々、体が重たかったけど最初に決めたことを通さないと」と予定していた100球を投げ込んだ。

 昨季は前半戦に3勝をマークも後半戦は白星なし。先発陣は梅津や山本ら若い投手が台頭しており、結果を残さなければ立場はない。19年目を迎える今季は「個人的にやらないといけない年」と並々ならぬ覚悟を持って挑んでいる。

 与田監督もキャンプ初日、期待する選手を「ベテラン」とした。「昨年、優勝した巨人はベテランが引っ張った。日本一の経験があるベテランに奮起を促したい。その姿を若手も参考にする」と発破を掛けた。

 「そう言ってもらっている有り難さに応えないと」と山井。球界最年長投手が健在ぶりを見せるシーズンとなるかは自らの右腕にかかっている。(記者コラム・徳原 麗奈)

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2020年2月4日のニュース