阪神 藤浪「復活計画」第2段階へ 臨時コーチからボールの「回転数」を意識する助言

[ 2019年11月6日 05:30 ]

山本昌臨時コーチ(左)から指導を受ける藤浪(撮影・椎名 航)
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 高知・安芸での秋季キャンプに参加している阪神・藤浪が「復活計画」の第2段階に足を踏み入れた。山本昌臨時コーチの指導でチェンジアップを多投し手首を立てるリリースを繰り返した第1クールから、第2クールはボールの「回転数」を意識する助言が相次いだ。

 「やってることは一緒なんですけど、自分の中で(リリースの)感覚は分かってきた」

 この日はブルペンでチェンジアップ以外の変化球を投げることなく直球中心に69球。捕手までの「縦のライン」を意識したフォームを継続した上で、臨時コーチから「スピン」や「回転数」というキーワードが発せられた。途中には「今のは(藤川)球児ぐらい」と火の玉ストレートを操る先輩右腕の名前を出されて鼓舞された。

 その後の個別練習では、4人の投手コーチ、さらには矢野監督も見守る中で強度を上げたキャッチボールを実施。山本昌コーチは「最後の居残りのボールすごかったでしょ。スピン量うんぬんでいえば、彼はもっともっとつけられるはずなんで。今の、ボールをリリースするところが安定してきたら、二の矢三の矢も話す時が来ればいい」とうなずいた。

 「回転数が多いイコール良い、とは思ってないですけど(ボールを)捕まえられているという意味でリリースは安定していると思う」。体に植え付けるように、地道に腕を振る日々が、反攻を期す来季へつながっていく。
(遠藤 礼) 

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2019年11月6日のニュース