阪神ドラ2 履正社・井上が仮契約 将来は球団初のトリプルスリー達成も視野に

[ 2019年11月6日 05:30 ]

仮契約を終え、バットを手に気合の入った表情の井上(撮影・大森 寛明)
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 阪神からドラフト2位指名されたの井上広大外野手(18)が5日、大阪市内内のホテルで入団交渉し、契約金6000万円、年俸720万円(金額はすべて推定)で仮契約した。高校通算49本塁打を誇る右の長距離砲だが、意外にも50メートル走6秒3と足も速いことが判明。積極的な走塁を掲げる矢野阪神に合致した大型外野手が新風を吹き込み、いずれは球団初のトリプルスリー達成も視野に入れた。

 1メートル87、97キロ。同世代の高校生の中では規格外のサイズを誇る井上には無限の可能性が詰まっていた。猛虎にとって待望久しい右の長距離砲の誕生。ただ、1年間密着マークを続けてきた担当の渡辺亮スカウトは意外な武器にも着目していた。足の速さだ。

 「足は、履正社のトレーナーの方に聞いてもチームで一番速いと言っていましたね。選抜から夏の大阪予選、甲子園と(自分が)一番見てきた選手。甲子園もほぼ全試合を見ましたし、右打ち右投げの大砲を獲れたことはうれしく思います」

 50メートル走の最速タイムは6秒3。長打が打てるうえに足も速いとなれば「打率3割、30本塁打、30盗塁」のトリプルスリーへ期待は膨らむ。井上が憧れの一人に挙げ同校OBでもある山田(ヤクルト)が3度成し遂げた偉業だが、過去にのべ12人しか記録していない。厳しいハードルに映るが、同スカウトも「足の回転は速く見えないけど、一歩が大きい。あれだけ大きい体で動ければ」とひそかに期待を寄せた。

 積極的な走塁は矢野監督が掲げる指針の一つで、井上も熟知する。春夏の甲子園大会計7試合で盗塁は記録していないが「走れるタイミングがあれば。(足に)自信があるとは言えないですが、どちらかと言うと速い方」とまんざらでもない。入団までの期間は走塁技術と守備力向上を第一の目標に据えた。

 「盗塁ができなくても相手のミスがあるかもしれない。しっかり次の塁を狙えるよう準備したい。打撃につながる部分もあるので走ることも大事にしていきたい」

 長距離砲として譲れない夢もある。一番の目標は本塁打王のタイトル獲得だ。手本にする巨人・岡本を引き合いに出して決意を語った。

 「高校からプロに入って、早い年数でたくさんホームランを打った。自分も早くホームラン王を取りたい。学べるところはたくさんあるので吸収していきたい」

 同期は1位の西から同5位まで甲子園のスター選手がズラリと並ぶが、夏の甲子園大会を制した誇りを胸に誰よりも輝く。
(吉仲 博幸)

 ○…母・貴美さん(51)と弟・祝榮(しょうえい)くん(11)も会見を見守った。井上は契約金の使い道を問われると「弟も野球をやっているので、そっちの方にお金を使えたらなと思います。自分のお下がりばかりなので」と弟思いの優しい一面をのぞかせた。自宅で時間が合えば一緒に素振りなどもするという。支えてくれた母には「しっかり感謝している思いを伝えたい」とはにかみ、プロでの活躍を恩返しにする。

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