阪神・梅野、2度目サイクルに意欲 「ファンが選ぶここまでのベストゲーム」選出

[ 2019年6月28日 09:30 ]

練習の合間に笑顔を見せる梅野(撮影・大森 寛明)
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 スポニチではツイッターとの連動企画で「ファンが選ぶここまでのベストゲーム」を実施し、阪神担当・遠藤(@sponichi_endo)、巻木(@toraban_makigi)のアカウントで8試合を対象に投票を行った。1位に選出されたのは、梅野隆太郎捕手(28)がサイクルヒットを達成した4月9日のDeNA戦(甲子園)。合計4733票中1684票を集めた。虎の正捕手は本紙に喜びの声を寄せるとともに、シーズン2度目の達成に意欲を見せた。

(取材・構成=遠藤礼、巻木周平)

 正捕手の覚悟と決意が、多くの人々の記憶に刻まれた。4733票のうち約3分の1を集めて、断トツの選出。梅野が4月9日DeNA戦で、阪神捕手では初のサイクル安打を達成した。

 開幕4戦目で左足薬指を骨折。昨季終盤に追った右手首の疲労骨折も癒えない中での偉業に、投票に参加したファンの心は大きく揺さぶられた。

 「森島」さんは「阪神の生え抜きでサイクルヒットが見られるなんて思ってなかった。現地観戦で涙が出た。初めて翌日にスポニチを買った記念の日」と感激。「plum」さんも「骨折しているにも関わらず、チームのために出続けた結果、神様がご褒美として与えてくれたサイクルヒット」と不屈の闘志を称えた。

 最大5点あったビハインドをはねのけての大逆転勝利で、今季の甲子園開幕戦を飾った。「ゆみ」さんは「試合も大逆転してみんなで甲子園初戦で勝利をもぎ取る姿勢が“オレがヤル!”の姿勢を体現していた」とスローガンそのままの劇勝を喜んだ。矢野監督の掲げる「ファンを楽しませる」を最高の結果で現した一戦。「タケママ」さんは「打てない日々が続いた昨年までの分まで、人一倍努力し続けてきたことが報われた記録。甲子園でその姿を号泣しながら見届けられた最高の試合」と振り返った。

 本紙記者からベストゲーム選出を伝えられた梅野も、喜びはひとしおだった。「純粋にうれしいですね。ありがとうございます!ファンの方の記憶に残って、自分は記録に残った試合。逆転ゲームだったし、自分にとって大きなゲームだった」。故障を抱えての快挙には、偽らざる本音を明かした。

 「ケガを言い訳にしたくなかった。ケガだから仕方ない、ダメとか思われたくなかったし、足を引っ張りたくなかった。自分の中でもポジションをつかみ取るシーズンで離脱はしたくなかった」

 今後、期待が高まるのは球界史上初のシーズン2度目、そして令和初と時代もまたにかけたサイクル達成だ。実際、今月2日の広島戦では三塁打を残してリーチをかけた。「勝ちに貢献するという意味で、そういうチャンスがあれば狙っていくし、達成したい」と意欲的だ。

 「見ている人に喜び、感動だったり、何かを与えられるようにプレーしたい」。信念を貫き、見る者を幸せにしていく。 (遠藤 礼)

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2019年6月28日のニュース