巨人デラロサ、愛称は「デラ」“でら速えー”剛速球で中継ぎ一角担う

[ 2019年6月28日 05:30 ]

入団会見を終え投球フォームを披露するデラロサ(撮影・久冨木 修) 
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 巨人の新外国人ルビー・デラロサ投手(30)が27日、川崎市のジャイアンツ球場で入団会見を行った。今季終了までの年俸は3000万円で、自身の愛称を「デラ」と希望した。平均球速が155キロで「でら速え~」剛速球を誇る右腕は、メジャーで先発経験もあり通算26勝の実績を誇る。日本では、手薄な中継ぎ陣の一角を担うことが期待される。

 1軍の全体練習前。真新しい背番号「97」のユニホームを着たデラロサが円陣に加わる。球団スタッフから「デラと呼んでください」と紹介され、拍手で出迎えられた。

 約1時間半前には入団会見に臨んでいた。「メジャーで先発もリリーフもやってきた。与えられたところで自分の力を出したい」。報道陣から愛称を聞かれると「デラでお願いします」と答えた。

 「でら」は「凄く、とても」を意味する名古屋の方言。自己最速159キロ。平均は155キロと“でら速えー”剛速球を誇り、メジャー通算26勝と実績も十分だ。マシソンは右内転筋肉離れ、クックも再調整で離脱中。抑えの中川以外は流動的な、7回以降の方程式の一角を期待される。

 性格も、でら真面目そうだ。レッドソックス時代に同僚だった上原の練習量の多さに驚き、準備の大切さを学んだという。初来日した日本のイメージは「非常に美しい国」で、「日本の文化は規律が正しく、ルールをしっかり尊重するというところが非常に好き」。前日に来日したばかりだが、午前中から2軍練習に参加してキャッチボールやダッシュで約1時間汗を流した。

 原監督も「謙虚さ、異国の地でやってやるぜと。往々にして上から目線の人が多い中、非常に強さを感じた」と対面した感想を口にした。チームは交流戦を5年ぶりに勝ち越し、3位から首位に浮上してリーグ戦を再開する。デラロサは「チームの優勝に貢献できるよう精いっぱい頑張りたい」。就労ビザ取得の手続き完了後に2軍戦を経て、早ければ前半戦中にもベールを脱ぐ。 (神田 佑)

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2019年6月28日のニュース