巨人・菅野、オリ初撃破!“交流戦バージョン”で7回1失点

[ 2018年6月2日 05:30 ]

交流戦   巨人3―1オリックス ( 2018年6月1日    京セラD )

4回1死一、三塁、小田(後方)を併殺に打ち取りガッツポーズの菅野(撮影・荻原 浩人)
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 試合中にモデルチェンジした。巨人・菅野は初回、直球を2安打されて先制点を与え「改めてセとパの違いを感じた。(直球に)振り負けない」。ベンチで小林と話し合い、2回から「交流戦バージョン」に変えた。

 強振してくる相手に変化球を増やし「初回に打たれたのはストレート。いろんなボールを使ってうまく抑えることができた」。初回36%だった直球の割合は、2回に21%。3回は13球中1球だった。2回2死満塁、4回1死一、三塁はともにフォークで切り抜けた。高橋監督が「次の1点を取られないように粘り強く投げてくれた」という7回1失点。防御率を1点台に戻し、6勝目を挙げた。

 投球も、調整も、柔軟に対応するから強い。一般的な投手は登板2日前にブルペン投球するが、5月は一度も行わなかった。木村投手兼トレーニングコーチは「本人も肘肩の負担を考えてのこと。試合2日前に投げる決まりはない」と説明する。代わりに最低週2回の遠投を実施。沢村賞を獲得した昨季も、夏場はブルペン入りせずに好調を維持した。

 自身4年ぶり3戦目のオリックス戦で初勝利し、ロッテ以外の10球団から白星。チームは12年から続く京セラドーム大阪での同戦の連勝を9に伸ばした。「毎回完璧とはいかない。粘り強く投げることができた」という投球術で、3位浮上に導いた。 (神田 佑)

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2018年6月2日のニュース