阪神・岩貞、無援2敗 先頭打者弾を反省「流れとして良くなかった」

[ 2018年6月2日 08:40 ]

交流戦   阪神0―2西武 ( 2018年6月1日    メットライフD )

力投する阪神先発の岩貞(撮影・森沢裕)
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 阪神・岩貞は最後までマウンドに立ち続けた。味方の逆転を信じて目いっぱい腕を振り、8回6安打2失点。勝利の女神は振り向かず、プロ初の完投負けを味わった。

 「点を取られて負けがついたんで。先頭のホームランは流れとして良くなかった」

 立ち上がりの一発が響いた。打率3割5分を超える1番・秋山にフルカウントから内角直球を捉えられ、左翼ポール際に飛び込む先頭打者本塁打を被弾。味方打線の状態を考えれば、先制点は絶対にやりたくなかった。3回は2死一、二塁から山川の左前適時打で2点目を許した。

 そんな苦しい序盤から立ち直った。4回は3者三振。7回2死二、三塁では秋山をチェンジアップで空振り三振に仕留めて追加点を許さず、16年9月11日のヤクルト戦以来、通算3度目の完投を果たした。

 「捕手の配球が冴えていたんで、僕は腕を振るだけでした」

 同世代の左腕対決だった。「特に意識せずにいきたい」と自然体で臨んだ菊池との初めての投げ合い。実績で先を行かれていても、負けたくない気持ちを白球に乗せた。復帰戦のため6回で降りた菊池に白星は譲っても決して投球内容では負けていなかった。

 今季6度目の先発で2敗目(3勝)ながら防御率1・66。抜群の安定感でメッセンジャー、秋山に続く3本目の柱として存在感を増してきた。香田投手コーチも「よく投げてくれた。右打者の内角に真っすぐで飛び込めれば、チェンジアップで空振りが取れる」と高評価だ。次回は8日のロッテ戦が濃厚。今度こそ勝利につながる快投を見せたい。(山添 晴治)

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2018年6月2日のニュース