鳥谷 数日前に独白「記録が止まることへの怖さもありませんでした」

[ 2018年5月30日 06:05 ]

交流戦   阪神0―1ソフトバンク ( 2018年5月29日    甲子園 )

<神・ソ>ベンチで出番を待つ鳥谷だったが、連続試合出場は1939でストップ(撮影・奥 調)
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 連続試合を出場を続ける中、阪神・鳥谷は何を思い、何を感じながらプレーしていたのか。1939試合で記録が途切れてしまう数日前、スポニチ本紙にその思いを打ち明けてくれていた。

 鳥谷「プロである以上、日々、ベストを尽くさねばならないし、少しでも技術を高めるための努力をする。仮にベンチスタートだったとしても、自分がやるべきことはこれまでと何ら変わりません。一方で、レギュラーで試合に出ていた時は、周りのことを考えたりすることはなかったけれど、今は後輩たちを見る機会が増えたと思います。声をかけるにしても、どんなタイミングが適切なのか。この選手には、どんな風に言えば、より理解してもらえるのか…。そういったことも、考えるようになりました」

 入団から10年以上、遊撃のレギュラーを張り続けた。昨年は三塁の定位置を奪い復活。一転、今季はベンチを温める日が増えたが、鳥谷のスタイル、気持ちはぶれなかった。

 鳥谷「ある時からは現実を受け止められるようになったと思いますし、記録が止まることへの、怖さもありませんでした。自分も若いころにレギュラーを獲った経験があるし、今は自分が逆の立場になった。でも、プロの世界とはそういうもの。あれこれと思い悩んでも仕方がないんです。繰り返しになりますが、自分が日々ベストを尽くすということに変わりはない。どんな形であれ、試合で結果を出すために、万全の準備をしています。常時、グラウンドに立てなくなったからといって、そこで気持ちが途切れるようではダメ。ある意味、後輩も、これまで以上に自分を見ている部分もある。たとえレギュラーでなかったとしても、このチーム、このメンバーで優勝したいという思いも変わりません」

 戦力の一員として13年ぶり優勝を目指す以上、鳥谷の戦いはこれからも続く。

 鳥谷「(仮に2軍で調整することになっても)少しでも良い状態にすることだけを考えます。いま、レギュラーとして試合に出る、と考えるのは無理な話。与えられた出場機会で結果を出して、コンスタントにスタメンで出られるようなところを目指す。一生懸命、練習するだけです」

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