巨人、ドラフト指名上位候補に“福井のジョー” 剛腕高校生をリストアップ

[ 2017年10月25日 08:10 ]

啓新の牧
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 巨人は26日のドラフト会議を前に、東京都内の球団事務所でスカウト会議を行い、啓新(福井)の152キロ右腕・牧丈一郎投手(3年)を上位指名候補としてリストアップしていることが24日、分かった。早実・清宮幸太郎内野手(18)の1位指名が有力視されるが、将来の先発ローテーションに入れる剛腕も高く評価している。

 将来のエース候補として、巨人が「福井のジョー」をリストアップした。球団関係者は牧について「高校生の投手では上のレベル」と話すなど、高く評価している。

 牧は高校入学直後に腰の疲労骨折など故障に悩まされたが、体力強化に励み、今春に152キロを計測。東海大甲府(山梨)を率いて甲子園に春夏合わせて11度出場した大八木治監督の指導を受け、順調に成長を遂げてきた。今夏福井大会では準々決勝で福井商に敗れたが、各球団のスカウト陣はネット裏から熱視線を送っていた。

 丈一郎の名前の由来について、牧は「両親が(ボクサーの)辰吉さんが好きで付けてくれました。自分でも格好いいと思っているし好きです」とお気に入りの様子。憧れの投手には巨人・菅野、オリックス・金子、元ソフトバンクの斉藤和巳氏を挙げ「速いだけでは通用しない。勝てる投手じゃないと」と目標としている。

 巨人は今季、菅野、マイコラス、田口の3本柱で44勝をマーク。後半戦からはルーキー・畠が6勝を挙げたが、5、6番手の先発投手を確立できなかった。球団は将来のローテーション候補となる投手を補強ポイントに挙げ、絞り込み作業を行ってきた。

 この日、東京・大手町の球団事務所でスカウト会議が行われ、1位指名は清宮が最有力。昨年ドラフトでは投手6、野手1の計7人を指名し、今年は野手中心の指名となる見込みだが、岡崎郁スカウト部長は「即戦力もそうだけど、3年後、5年後も考えないと」と将来性も考慮してドラフトに臨む構えだ。

 ◆牧 丈一郎(まき・じょういちろう)1999年(平11)9月23日生まれ、京都市出身の18歳。松ケ崎小3年時に「松ケ崎シャークス」で野球を始め主に捕手。6年時に投手転向。下鴨中では「京都嵐山ボーイズ」でプレーし。3年時にはボーイズ選抜チーム「NOMOジャパン」入り。啓新では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。1メートル82、82キロ。右投げ左打ち。

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2017年10月25日のニュース