記録で見るワールドS ドジャース・カーショーの“記録的”好投

[ 2017年10月25日 11:48 ]

ワールドシリーズ第1戦   ドジャース3―1アストロズ ( 2017年10月24日    ロサンゼルス )

好投したドジャースの先発カーショー(AP)
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 ワールドシリーズ第1戦で7回を投げて3安打、11奪三振で勝利投手となったクレイトン・カーショー(29)の今季年俸はリーグ最高の3300万ドル(約34億2000万円)。最高年俸の選手がワールドシリーズに出場したのは2009年のアレックス・ロドリゲス(ヤンキース)以来、8年ぶりとなった。1988年にドジャースがワールドシリーズを制したときの選手の年俸総額は1640万ドル。今やカーショーが1人でその2倍を稼いでいる。

 ワールドシリーズで2ケタ三振を奪ったのは、2001年の第2戦で11奪三振を記録したランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)以来で、ドジャースの投手としては1965年の第7戦でサンディ・コーファックス(対ツインズ=11)以来、実に52年ぶりの快挙となった。

 カーショーのポストシーズンでの2ケタ奪三振は5回目。チーム打率リーグ1位のアストロズ打線から10三振以上をマークしたのはカーショーが今季3人目となった。

 ただし4回、アレックス・ブレグマン(23)に一発を浴び、これでレギュラーシーズンから通算で7試合連続の被弾。過去3回のサイヤング賞に輝いているエースが抱える“一発病”は、あと1試合先発するであろう今シリーズでの課題になっている。

 ドジャースは初回、クリス・テイラー(27)がアストロズ先発のダラス・カイケル(29)ら初球を左越えに先制アーチ。ワールドシリーズでの先頭打者本塁打は1969年のドン・ビュフォード(オリオールズ)、2007年のダスティン・ペドロイア(レッドソックス)、2015年のアルシデス・エスコバー(ロイヤルズ)を含めて史上4人目となった。

 今季のア・リーグ優勝決定シリーズでアストロズに敗れたヤンキースはカイケルから1本のヒットをマークするのに、2015年のポストシーズンを含めて通算219球を必要としたが、ドジャース打線はたった1球。いきなり見舞った“カウンターパンチ”がチームにいい流れをもたらした。

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