【追球】三走・菊池の生還阻んだDeNA倉本の好判断「動きが見えていた」

[ 2017年10月25日 09:10 ]

セ・リーグCSファイナルS第5戦   DeNA9―3広島 ( 2017年10月24日    マツダ )

<広・D>3回1死一、三塁、松山が空振り三振に倒れ、倉本(左)がボールを持ったまま一走・丸を一、二塁間で挟む
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 DeNA・倉本の好判断が「キクマル」のトリックを封じた。逆転した直後の3回1死一、三塁の場面。松山の空振り三振と同時に一塁走者の丸が飛び出した。嶺井は二塁へ送球。丸を一、二塁間に挟んだが、遊撃手・倉本は「(菊池の)動きが見えていた」と振り返った。

 倉本がボールを持ったまま丸を一塁方向へ追うと三塁走者の菊池はじわじわリードを広げた。ボールを手放す瞬間を待っていたのだ。挟殺プレーでは落球を防ぐために緩めの送球がセオリー。菊池はボールが宙にある隙を突こうとしたが、倉本はその「時間」を与えなかった。一塁へ強いボールを投げその意図を理解したロペスが本塁へ転送。見事に同点の走者の生還を阻止した。

 「(丸が)スタートを切ったので(菊池の本塁突入が)あるなと思った」と倉本。「キクマル」が仕掛けた変則のディレードスチールを封じ、広島に流れを渡さなかった。序盤の1点差を守ったこのプレーが、結果的に中盤以降の猛攻を呼び込んだ。 (君島 圭介)

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2017年10月25日のニュース