立大1年生 比屋根が初先発初勝利「この打者を抑えればいけるぞ」とつぶやきながら

[ 2017年10月25日 17:41 ]

東京六大学野球秋季リーグ戦第7週第3日   立大8―2法大 ( 神宮 )

5回2失点でゲームをつくった立大の先発・比屋根
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 阪神―DeNAのCS甲子園を思い出させるような雨の神宮で、立大の1年生左腕・比屋根雅也(興南)が大役を果たした。開幕から4連勝後は引分はあったが泥沼の5連敗。この日負ければ全日程終了となり4年生にとってはラストゲームを意味する。そんな大事な試合の先発を任され、5回を2失点で切り抜け初先発初勝利を挙げた。

 「きのう夜コーチから先発を言われ、もうびっくりして寮でソワソワしっぱなし。夕食ものどを通らずどうしようかと思った」緊張MAXだったが一夜明け「このとろこ投手陣は初回に失点している。何とか初回だけは無失点で抑えよう」と目標を立て臨んだマウンドで三者凡退に抑え、そのままの勢いで5回を投げ切った。

 朝には興南時代のビデオを見直した。2年夏の甲子園準々決勝。関東一戦でオコエ(楽天)に決勝2ランを浴びた試合だ。「負けたけどあの試合が一番いい投球だった」とフォームをチェック。マウンドでは自分に言い聞かせるように「この打者を抑えればいけるぞ。あと1人大事にいこう」とつぶやきながらの投球。右足を大きく一塁側に踏み出して投げるスタイルも高校時代そのままだ。打線もルーキーの力投に3本塁打で援護。捕手の藤野からウイニングボールを渡され「沖縄の実家に送ります」と最高の笑顔を見せた。

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2017年10月25日のニュース