侍J小久保監督 最強布陣探る 打順も4番も白紙「4試合で試したい」

[ 2016年10月19日 08:00 ]

侍ジャパン強化試合のメンバー発表に臨む小久保監督
Photo By スポニチ

 侍ジャパンが11月に行うメキシコ代表、オランダ代表との強化試合のメンバーが18日、発表され、日本ハムの大谷翔平投手(22)ら28人が選出された。初選出は広島の鈴木誠也外野手(22)ら8人。都内で行われた会見で小久保裕紀監督(45)は来年3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での世界一奪回へ向け、強化試合では打順を固定せずに、最強オーダーを探る方針を示した。

 来年3月のWBCまで4カ月。本大会でも、1次、2次ラウンドを戦う東京ドームが強化試合の舞台で、本番と同じWBC球を使用する。無駄にできない4試合。小久保監督は打順に関しても白紙を強調した。

 「打順は4試合の中で一番どれが機能するかを試したいという思いがある。4番も現時点で決めていない。(本番の打順は)この秋の強化試合を見ながらと思っている」

 今年3月の強化試合では、筒香、中田に託した4番に関しても、今回は具体名を挙げなかった。内川も14年の日米野球以来となる代表復帰を果たした。4番だけではない。今年大ブレークした初選出の鈴木について「右の外野手が不足しているという中で、彼の存在というのは非常に期待はしている」と小久保監督。強化試合ではDH、代打の打者起用となる大谷も含めて、新たな可能性を模索する機会となる。

 その上で指揮官は「ポイントになるのは1番、3番だと思う」とした。2年連続トリプルスリーの山田のほか、柳田、秋山、今年首位打者を獲得した坂本らは1番も3番も務められる。組み合わせ次第で得点力も大きく変わる。最強オーダー結成へ、固定概念は持っていない。

 「WBC本番に向けての結束力を高めたい。大事な8日間、4試合にしたいと考えている」。WBCには大リーガーも加わる。本大会に出場できるのは28人。初めて代表選出された8人はもちろん、本大会へ向けた代表争いもし烈を極める。 (倉橋 憲史)

続きを表示

2016年10月19日のニュース