ファン“男気エース”ねぎらう 「監督で戻ってきて」ラブコールも

[ 2016年10月19日 07:13 ]

“黒田選手お疲れ様でした”の文字を掲げた「弘法市スタジアム広島」の代表・越田城全さん
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 広島カープの黒田博樹投手が引退を発表した18日、広島市内では“男気”を見せ続けた背番号15に「ありがとう」と感謝し、長年の献身に「お疲れさまでした」とねぎらうファンの声があふれた。

 広島駅からマツダスタジアムに向かう道沿いにあるお好み焼き店「弘法市スタジアム広島」(南区)ではさっそく、店頭に「黒田選手お疲れ様でした」の張り紙。来店した“カープ女子”の保育士・岡田一絵さん(26)は「広島を本当に愛していた選手の引退は寂しい」と惜しんだが「一番きれいなタイミングでの引退。日本一で有終の美を」とエールを送った。

 生まれも育ちも広島で幼いころから鯉党の同店代表・越田城全さん(41)は「今季後半はキツそうだったから仕方ない」と気遣った。大リーグからカムバックした昨年「黒田さん、ありがとう。おかえりなさい」のメッセージを張り出すと全国ネットのテレビで紹介され、一気にファンが集う店として有名に。売り上げは2年で5倍増。「黒田さんには野球でも楽しませてもらい、商売でも恩人」と感謝した。

 越田さんは黒田より誕生日が2日早い同い年で「俺も大きい舞台で勝負せんと、と思わされる」。6年前に開店した場所は、改装工事で一時退去。今は近くの仮設店で営業している。元の場所に戻ると家賃は跳ね上がるが、「店も軌道に乗ってきたし、元の場所で勝負します」と力を込めた。

 同じく球場への通り沿いにある、球団マークなどが入ったベビー服などを製造販売している「フロンティアスピリッツ」(南区)の代表取締役・加藤勝義さんも物心ついた頃からのファン。「日米の野球を見た経験を生かして監督で戻って来て」とラブコールを送った。

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2016年10月19日のニュース