円陣には裏方も 黒田 全体練習前にナインに引退報告

[ 2016年10月19日 05:30 ]

広島・黒田 今季限りでの現役引退表明 ( 2016年10月18日 )

マツダスタジアムで行われたチーム練習で、ナインに引退の意向を打ち明ける黒田
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 広島・黒田がナインに引退を伝えたのは、午後5時からの全体練習前。選手、首脳陣に加え、スコアラーら裏方も集まった。

 その円の中心であいさつ。「個人的なことですけど、日本シリーズを最後に引退することになりました。最後は笑顔でみんなでビール掛けができたらいい。素晴らしい夢を見させてもらいました。2年間ありがとうございました」。そう言って一礼すると、ナインは拍手をして41歳の決断に理解を示した。

 ≪日本シリーズに登板したシーズンに引退した主な投手≫

 ▽巨人金田正一 69年10月10日の中日戦で前人未到の通算400勝を達成。同年阪急との日本シリーズは第2戦、第4戦に登板したが勝ち負けはつかず。第4戦の救援登板は、わずか6球で降板。その試合で引退を決意したと11月30日の引退会見で明かした。

 ▽巨人江川卓 87年10月28日、西武との日本シリーズ第3戦に先発。8回を投げてブコビッチ、石毛のソロによる2失点に抑えたが、打線の援護がなく1―2で敗戦。シリーズ後の11月12日に引退会見を開き、右肩痛の悪化を告白。9月20日広島戦で小早川に打たれた2本の本塁打が引退を決意させたと語った。

 ▽西武東尾修 88年シーズンは自身7年ぶりとなる1桁の6勝止まり。同年の中日との日本シリーズは救援に回り、2試合に登板。第1戦は先発の渡辺を継いでセーブを挙げた。シリーズ終了後、移籍か引退かと騒がれたが、11月22日に会見を開いて現役生活に別れを告げた。

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2016年10月19日のニュース