広島・黒田に聞く「優勝が決まってから本格的に考え始めた」

[ 2016年10月19日 05:30 ]

引退会見を行う黒田
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 【広島・黒田と一問一答】

 ――引退は自分で決めたのか。

 「引退に関しては自分で決めたし、鈴木(清明本部長)さんにも何度かお話をさせていただいた。選手では新井だけには伝えていた。“もう1年やらないんですか”と言われたけど、自分の意思は固かったので納得してくれたと思います」

 ――いつごろから意識したのか。

 「2、3年前からずっとですね。毎年毎年そういう気持ちでシーズンを迎えていたので。本当に自分の中で考え出したのは9月すぎ、優勝が決まってから本格的に自分で考え始めました」

 ――昨年オフも悩んだと思うが、今回の決断で悩んだ部分は。

 「今年始めた時点で、ある程度こういうことになるだろうなという覚悟はあったが、それプラス優勝できて、日本シリーズに進出できて、というのが自分の中では凄く大きかったと思う」

 ――穏やかな表情。

 「穏やかですか?そうですかね。自分の中ではチームメートに伝えないといけないという気持ちがあったので。今日、ああいう形で伝えられたのは、自分の中でホッとした部分。あと、ファンに対して、真剣に勝負する前に伝えないといけないと思っていたので、そういう部分でもホッとした気持ちはありますね」

 ――引退を表明した後に試合に臨む難しさもある。

 「確かにそういう難しさはあると思う。こういう発表をしたことで、周りの選手に迷惑を掛けるかも分からないと自分の中で葛藤はあったけど、ここまで来たので、自分の中ではちゃんと自分の口で、自分の言葉で伝えないと、と思っていた。自分で自分の引き際は決めないとね。そういう引き際を間違えないために今まで一生懸命やってきた部分もある」

 ――もし優勝していなかったら。

 「それは分からないですね」

 ――ファンへひと言。

 「去年、広島に帰ってきて、今まで本当にたくさんの声援をいただいた。日本一という形で、何とか恩返しできるように選手一丸となって、日本シリーズを戦っていけたらと思います」

 ――日本シリーズへの思いは。

 「あと何試合登板できるか分からないですけど、今までと気持ちは変わらないと思うので、ケガを恐れないで、目いっぱい投げていきたい」

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