金本監督 原口に“宿題”「内角を攻められたら限界がきた」

[ 2016年10月10日 06:55 ]

フリー打撃終了後、金本監督(左)から打撃指導を受ける原口
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 阪神は9日、甲子園球場で秋季練習がスタート。就任2年目へ向かった金本知憲監督(48)は第1クール初日から動いた。打撃では各打者に熱視線。その中でも原口には時間をかけて直接指導した。

 「(指導内容は)いろいろ。少し偏った、型にハマりすぎたスイングだった。(シーズン中は)結果が出たから、そこまでは…。(一時)打率・330ぐらいあったかな。もっと良くなるだろうと思ったけど、結果が出すぎていたから言うのを控えていたけど、ちょうどいい機会、彼も向上心があるし」

 フリー打撃の前には報道陣を立ち入り禁止とした室内練習場の片隅で10分間以上もマンツーマンで身ぶり、手ぶりを交えて助言。その後は打撃マシンに向かう原口と一緒に歩を進め、最後はフリー打撃でフォームを確認した。

 「原口の場合はもちろん欠点もあったし、いいところもあった。やっぱりインサイドを攻められると限界がきた。3分ぐらい打率が落ちたけど」

 内角という弱点が露呈すると、やはり終盤に苦しんだ。課題克服へ、打撃フォームを改造し、現役時代に2539安打を放った打撃術を伝授した。

 守るポジションについても、継続して捕手で競わせる方針も明かした。右肩の状態に不安があり、持ち前の打力を生かすためにも一時は一塁転向プランが浮上したが、「秋と来年の春まではキャッチャーとして見る。一塁と併用させながら」と明言。打撃では内角克服、守備では捕手&一塁とテーマの多い秋となる。

 金本監督は昨年、就任直後に初めて秋季練習を視察したときも原口を指導。当時は背番号124をつけた育成選手だったが、偶然にも2年目のスタートもまた原口からだった。リーグ優勝が求められる来季、その中心選手としての期待値が高い。 (山本 浩之)

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2016年10月10日のニュース