大谷 ソフトB返り討ちだ!第1戦先発予定DH解除も「まずは初戦」

[ 2016年10月10日 05:52 ]

日本ハム紅白戦 ( 2016年10月9日    札幌D )

紅白戦の3回2死二塁、左飛に終わった大谷
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 眼光が鋭くなった。札幌ドームの関係者駐車場。日本ハム・大谷は帰り際にCSファイナルSの相手がソフトバンクに決まったことを振られると「強いのは当然だけど、勝てるように頑張る。まずは初戦。(1勝の)アドバンテージも考えない」と力を込めた。

 7日に続いてファンに公開された紅白戦。やはり主役は大谷だった。午後1時45分の開門と大谷のフリー打撃の時間が重なった。2万1335人のファンが見守る中で柵越えを連発。試合では3打数無安打も、3回の左飛はメンドーサの外寄り直球をフェンス際まで運んでスタンドを沸かせた。ファイナルSでは初戦に先発登板予定だ。DHを解除して打席に立つ可能性もあり、文字通りチームの命運を握る。投手では最終調整の場だった5日の紅白戦こそ1回2失点も、最速156キロを記録して「1戦目までに仕上げたい」と力強く語った。

 2位だった昨年は10月10日、ロッテとのCSファーストSの初戦(札幌ドーム)に先発も3回途中5失点でKOされた。チームは勢いに乗れずに同ステージで敗退。苦い思い出ではあるが、同じ失敗は繰り返さない。大谷にとって12日の初戦はリベンジの場でもある。

 シーズンではソフトバンクに15勝9敗1分けと勝ち越し。最大11・5ゲーム差をはね返して逆転優勝を決めたが栗山監督も「うちは挑戦者。泥だらけになってぶつかる」と表情を引き締める。まずは大谷で勝ち、日本シリーズへの道を切り開く。(山田 忠範)

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