カブス 投手陣が打って地区S突破王手 救援ウッド92年ぶり弾

[ 2016年10月10日 05:30 ]

ナ・リーグ地区シリーズ第2戦 ( 2016年10月8日    シカゴ )

<カブス・ジャイアンツ>4回、ソロ本塁打を放ったウッズはファンの声援に応える(AP)
Photo By AP

 カブスとジャイアンツの地区シリーズ第2戦が8日(日本時間9日)に行われ、投手陣が打撃で活躍したカ軍が5―2で2連勝とし、リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。ドジャースとナショナルズの第2戦は雨天中止となり9日(同10日)に順延。同日はア・リーグの第3戦と合わせ計3試合が行われる。

 最も頼りになったのは「9人目の打者」たちだった。1点リードの2回無死満塁で、先発投手ヘンドリックスが主導権を握る中前2点打。今季防御率2・13で両リーグトップの右腕は4回途中に打球の直撃を右前腕部へ受け負傷降板したが、救援した左腕ウッドはその裏に左翼席へソロ本塁打を叩き込んだ。

 投げても1回1/3を無安打無失点で緊急事態を救い、「いつでも投げる準備はできている。バットでも貢献できて良かった」とウッド。通算9本塁打と打撃は得意で、救援投手のポストシーズンでの本塁打は1924年のロージー・ライアン(ジャイアンツ)以来、92年ぶり2人目。巧みな選手起用で知られるジョー・マドン監督は「もちろん、あの本塁打は予定の一部だったよ」と笑った。

 11日(日本時間12日)の第3戦は昨季サイ・ヤング賞で今季18勝のアリエッタが控える。シーズン100勝以上のチームが、5回戦制のシリーズに連勝スタートした際の突破率は94%(18回中17回)。優位な状況にも指揮官は「相手はまだパニックに陥っていない」と表情を引き締め直した。

続きを表示

2016年10月10日のニュース