配球読まれた石川、必然の負け 決め球シンカー“温存”で…

[ 2016年7月10日 06:48 ]

<日・ロ>初回、西川の打球を見る石川

パ・リーグ ロッテ0-4日本ハム

(7月9日 札幌D)
 敗れたロッテ・石川は打たれるべくして打たれた。配球の傾向を日本ハム打線に完全に読まれていたためだ。立ち上がりは直球で押し、2巡目からは変化球を増やしていく。初回、先頭の西川に直球を2球続け、左前に運ばれた。1死二塁から陽岱鋼(ヨウダイカン)にも直球で左前打を許し、中田の中犠飛で先制された。

 西川は「真っすぐを狙った。序盤は真っすぐ、後半は変化球(が多い)っていうイメージ」と振り返る。石川の決め球はシンカーだが、初回の24球中18球が直球。シンカーはわずか2球だった。その直球を日本ハム打線に狙われたわけだ。

 2回にも陽岱鋼に直球を適時打され、2点目を失った。3回以降は変化球を駆使し、7回までの5イニングを1安打無失点と完璧に抑えた。だが、投げ合った有原は付け入る隙がなく、8回に2失点で力尽きた。右腕は「立ち上がりだけですね」と悔やみ、伊東監督は「相手は連勝して勢いがあるので、初回を抑えて流れを止めなければいけない」と言った。初回を抑えれば、試合展開は違った。(渡辺 剛太)

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2016年7月10日のニュース