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岩隈、自己最高の前半戦9勝目 松坂に並んだ米通算56勝

[ 2016年7月10日 05:30 ]

9勝目を挙げた岩隈(AP)

ア・リーグ マリナーズ3―2ロイヤルズ

(7月8日 カンザスシティー)
 マリナーズの岩隈久志投手(35)が8日(日本時間9日)のロイヤルズ戦に先発し、6回2/3を5安打1失点で前半戦では自己最多となる9勝目(6敗)を挙げた。これでメジャー通算56勝となり、松坂大輔(現ソフトバンク)に並び日本投手歴代3位。今季の日本投手では、最多勝利数で前半戦を終えることになった。

 岩隈がメジャー5年目で自己最高ターンを決めた。昨季ワールドシリーズ覇者ロイヤルズに対し、ストライク先行で内角を積極的に突く、らしさが光った。初回先頭から2者連続3球空振り三振。4回2死から四球と連打で先制されたものの、スタイルは崩さず。「昨日も相手は早打ちだった。とにかく攻めて、打たせて取ろうと」。打者26人中19人が初球ストライクで、主導権を握ったまま追加点は許さなかった。

 過去に8勝ターンは2度あったが、前半戦での9勝は自己最多。メジャー通算56勝目で日本投手歴代3位の松坂と肩を並べたことには「松坂さんの背中を追い掛けて、ここまで来たようなもの。並べたことはうれしい」と穏やかな表情で時折はにかんだ。

 今季初勝利は5月3日と開幕直後は苦しんだ。5月下旬にエースのヘルナンデスが右ふくらはぎ痛で離脱し、他の先発投手陣が総崩れする中、ローテーションを守り抜いた。「たとえ痛いところがあったとしても、痛くない場所を見つけて投げるしかない」。歯を食いしばり、この4年間で学んだメジャーで生き抜くすべを駆使。6月に入り状態が上向くと「球の切れが上がってきたからこそ、さらに上げるため」とブルペン投球翌日のショートダッシュをルーティンに加えた。ここ9試合で7勝。力強さを増しながら前半戦を終え「やってきたことが間違っていなかった。自信になる」と静かに胸を張った。

 「勝ち星より、ローテーションを守り、ゲームをつくることが大事。今日も連敗を止められたことが一番大きい」。チームの連敗を4で止め、再び貯金1とした。01年以来15年ぶりとなる悲願のポストシーズン進出へ。そこに貢献することしか、岩隈の頭にはない。

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