【大阪】PL マエケン魂で勝つ!「常に強気で全力投球を」

[ 2016年7月10日 05:30 ]

大阪大会が開幕。注目選手の大阪桐蔭・高山、履正社・寺島(右)、PL学園・梅田(中)

第98回全国高校野球選手権・大阪大会

 第98回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は9日、14大会で計57試合が行われた。雨のため17大会が中止となる中、近畿では大阪、兵庫が開幕し、大阪大会では今夏限りで休部となるPL学園が京セラドーム大阪での開会式における入場行進で大きな拍手を浴びた。

 今夏を最後に休部状態に陥るPL学園が“燃えるマエケン魂”で難敵撃破を目指す。

 京セラドーム大阪での開会式。入場行進では、規定で出場資格のない記録員で校名の書かれたプラカードを持った土井塁人(3年)を含む部員12人にひと際大きな拍手が送られた。梅田翔大主将(3年)は「泣きそうになりました。すごい学校で野球をしているんだなと思いました。ユニホームと帽子を着用しているだけで視線を感じる」と表情を引き締めた。

 初戦(2回戦)の相手は2011年夏の代表校でもある東大阪大柏原。08年秋から公式戦は3連勝中の相手だが、06年夏の準々決勝は6―9で敗れた。当時のエースが前田健太(ドジャース)だった。前田と同じ背番号1を背負う藤村哲平投手(3年)は「前田健太さんもPLの1番をつけた。常に強気で正々堂々と全力投球をしたい」と先輩のリベンジに燃える。

 土井も気持ちの高ぶりを感じていた。「OBの方から代々引き継がれてきた伝統を感じました。これを次に引き継げるような、長い夏にしたい」。12人の最後の戦いが始まる。(吉仲 博幸)

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2016年7月10日のニュース