戸田 プロ初完投&初完封に「最高です!」今季4勝負けなし

[ 2016年7月10日 21:58 ]

<神・広>完封勝利を飾りナインとタッチする戸田(右)

セ・リーグ 広島9―0阪神

(7月10日 甲子園)
 広島の5年目左腕・戸田隆矢投手(23)が10日、甲子園で行われた阪神戦で140球を投げ8安打無失点、6奪三振と好投し、プロ5年目で初完投、初完封勝利をマークした。

 鹿児島の樟南高出身だが兵庫出身。“地元”甲子園でヒーローインタビューを受けた戸田は元気一杯「最高です!」と声を弾ませた。

 打線が2回までに8点を挙げるなど、大量得点で戸田を援護。戸田自身もタイムリーを放つ活躍も見せたが「野手の方が初回に点を取ってくれて、流れに乗っていけて良かった」と語る。疲れが見えた9回には2死満塁のピンチを迎えたがコーチから「落ち着いて、ラスト1人の気持ちでと言われたので、全力で抑える気持ちで行った」と、最後の打者・西岡を中飛に打ち取った。

 これで、2014年の自己最多に並ぶ4勝目。ここ2試合は指のまめの影響もあり、短いイニングで降板する試合が続いた。それだけに「死に物狂いで貢献しないと」と臨んだ一戦で好投し「野手の方が打ってくれて守ってくれるので、伸び伸びさせてもらっています。1試合だけで終わるのでなく、もっともっと完投、完封ができるように頑張りたい」とさらなる活躍を誓っていた。

 ◆戸田 隆矢(とだ・たかや)1993年(平5)6月10日、兵庫県生まれの23歳。樟南では1年秋からエースを務め「九州No.1左腕」との評判ながら、甲子園出場なし。11年ドラフト3位で広島入団。1年目の12年9月12日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発。昨季は先発、救援とフル回転し、34試合に登板した。1メートル81、72キロ。左投げ左打ち。

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