【熊本】「がんばろう！九州！」横断幕と６３チーム行進、復興へ決意

第９８回全国高校野球選手権熊本大会開会式

（7月10日 藤崎台）
　第９８回全国高校野球選手権大会の出場校を決める熊本大会は１０日、４月の熊本地震で被災した熊本市の藤崎台県営野球場で開会式が行われ、「がんばろう！九州！」の横断幕とともに６３チームの球児が行進した。

　開会式では九州各県の野球部主将が熊本への応援メッセージなどを寄せ書きした日本高野連の連盟旗が披露された。同高野連の八田英二会長もあいさつ。選手宣誓で熊本二の倉岡直輝主将（３年）が「感謝と前進への思いを込め、少しでも復興の力になれるように、感動を与えられるように熱く戦い続けます」と決意を述べた。

　主会場の藤崎台球場は一部が立ち入り禁止となった。左翼席外周の石垣は崩落の危険があるためシートで覆われ、三塁側後方の客席も規制線が張られた。地震の傷痕が残るが、急ピッチの修繕で使用再開にこぎつけた。

　大会は山鹿市市民球場と県営八代野球場を含む３会場で２５日まで行われる。多くの来場を願う熊本県高野連は、いずれも入場無料にした。