マエケン 米1年目の「決意」 身体検査を見返す自信ある

[ 2016年4月5日 11:12 ]

本拠地ドジャースタジアムでの練習で笑顔を見せるドジャース・前田
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 大リーグは3日(日本時間4日)、3試合が行われ、2016年シーズンが開幕した。開幕ロースター入りした7人の日本選手の中で注目は、広島からポスティングシステムでドジャースに移籍した前田健太投手(27)。6日(同7日)のパドレス戦でデビューする右腕が、スポニチ本紙の単独インタビューに答え、メジャー1年目の野望を語った。

 ――米国での生活は慣れたのか。

 「一人ではなくて、家族が一緒にいるので困らない。1人だと全部自分でやらなければならないけど、食事もほとんど家で食べています」

 ――以前、日本のテレビ番組を見たいと言っていたが。

 「そんなに飢えてないです。ないならないでいけるかなという感じ。日本だと無理でしたけど(笑い)。家でボーッとしている時間が少ない。公式戦も全試合同行し、最後までベンチにいる。ご飯食べて、ケアしたら、時間はなくなるのでは」

 ――今年1月の入団会見で明かしたように、身体検査で「イレギュラーな点」が見つかり、契約も特殊なものになった。しかし、そんな周囲の不安を吹き飛ばした。

 「身体検査の結果、いろいろ言われるのは仕方ない。もちろん、自分では投げられる自信はあるし、去年も普通に投げていた。契約内容に関しても、必ずもらえないというものではないので、それなりの仕事をすればもらえる」

 ――身体検査の結果が悪くても、いい成績を残した選手は少なからずいる。

 「人間の体ってどうなるか分からないので、身体検査の結果や医者の判断が全てではないと証明できればいい。僕はこの契約でやると決めたし、それについてはなんの後悔もない。ただ今後も、日本の選手が来る可能性はたくさんあるし、挑戦する選手にとって良い前例になれれば最高だと思う。そうすれば次の選手が良い契約を取れるかもしれないですから」

 ――今季の目標はやっぱり世界一?

 「チームの目標はそこだと思うけど、僕は1年目なので、そこまでは考えられない。今の目標は自分の仕事をしっかりして、1年間通して投げること。結果、チームの優勝につながって、シャンパンファイトも経験できればうれしい。おそらく、今年は自分のことで精いっぱいだと思う」 (聞き手・奥田秀樹通信員)

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