【若菜嘉晴氏大分析2】初回無死一塁、盗塁の成否に力の差

[ 2015年10月26日 08:10 ]

<ソ・ヤ>初回無死一塁、打者・川端の時、一塁走者・上田が二塁盗塁を狙うもタッチアウト

日本シリーズ第2戦 ソフトバンク4-0ヤクルト

(10月25日 ヤフオクD)
 ◆初回の攻撃に見たソフトバンクとヤクルトの歴然とした差

 得点にはならなかったが、両軍ともに初回無死一塁の先制機をつくった。ヤクルトは上田が2番・川端の初球に二盗を試みて失敗、ソフトバンクは福田が2番・明石の4球目に成功させた。初球に仕掛けたのは悪いことではない。バンデンハークのモーションが大きいという情報があったにせよ、1球でもけん制球を投げさせて、タイミングを計るべきだった。福田は二盗成功までに4球もけん制球を投げさせ、徐々にリードを広げていた。この辺りに、戦い方に対するモチベーションの違いを感じる。

 ヤクルトの盗塁失敗の背景はほかにもある。レギュラーシーズンでも犠打2つという強打の2番・川端に送りバント、ヒットエンドランの可能性はほぼなく、捕手としては盗塁だけをマークすればいい。ましてバンデンハークの直球は外国人特有の動く球ではなく、きれいな回転でかつ高めに来るので送球体勢に入りやすい。

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