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ベンチに骨折内川のユニ…代役4番・李大浩V弾「集中力高まった」

[ 2015年10月26日 10:50 ]

<ソ・ヤ>4回無死一塁、先制の2ランを放った李大浩(10)を出迎える工藤監督(右から3人目)ら。ベンチには内川のユニホームも

日本シリーズ第2戦 ソフトバンク4-0ヤクルト

(10月25日 ヤフオクD)
 重苦しい空気を吹き飛ばす一撃だった。小川の初球のカーブをすくい上げたソフトバンクの4番・李大浩(イ・デホ)の打球は高々と舞い上がり、左翼ポール際に吸い込まれた。第1戦でシリーズでは球団初となる先発全員安打をマークした強力打線が、3回まで1安打。4回無死一塁で飛び出した先制2ランが沈黙を破った。

 「フルスイングを意識したらタイミングがピッタリだった。バンディ(バンデンハーク)がいい投球をしているので先制できてよかった」

 この日から、ベンチには背番号1のユニホームが掲げられた。左肋骨の骨折でシリーズを欠場することになった内川のものだ。代役として4番に入ることになった助っ人は「試合中の仕方ないケガなのに、“申し訳ない”と言ってくれた。一緒に戦うという気持ち。ユニホームを見て集中力が高まった」と言う。

 昨季は全144試合で4番を任された。今季もレギュラーシーズン9試合で4番に入り、打率・333、2本塁打、11打点。第1戦でも4番で猛打賞を記録し、2試合で計7打数4安打2打点と大当たりだ。内川不在をカバーするのは、「打順は関係ない」と淡々と語るこの男しかいない。

 試合前には韓国球界の名将であるハンファ・金星根(キム・ソングン)監督から激励を受けた。韓国で7球団を指揮し、06年にはロッテで1、2軍巡回コーチも務めた72歳のレジェンドは、李大浩にとって「会うだけで勇気づけられる方」。固い握手を交わしてパワーを注入され、気持ちを高ぶらせた。

 工藤監督も「いい形で点を取れたのでみんなが乗っていった。凄くいい本塁打だった」と連勝を呼び込んだ一発を絶賛。絶好調の大砲は、先制の好機で空振り三振に倒れた初回の第1打席について「調子が良すぎて振ってしまった。言い訳じゃないよ」と苦笑い。神宮に舞台を移しても、代役とは思えない4番のバットは止まりそうもない。 
 (渡辺 剛太)

 ≪投打で助っ人 球団51年ぶり≫李大浩(ソ)が4回に決勝点となる先制2ラン。日本シリーズで4番打者の決勝本塁打は、08年第2戦でサヨナラ本塁打のラミレス(巨)以来。チームでは南海時代の55年第2戦の飯田以来60年ぶり2度目になる。また、この日の勝利投手はバンデンハーク。勝利打点と勝利投手が外国人は、昨年第1戦の阪神(投手メッセンジャー、打者ゴメス)以来10度目。チームでは64年に投手スタンカと打者ローガン、ハドリで記録して以来51年ぶり3度目となった。

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