イチロー377日ぶり1試合3安打 1番・右翼「やりやすい」

[ 2015年7月21日 05:30 ]

フィリーズ戦の8回、勝ち越しの適時打を中前に放つマーリンズのイチロー

ナ・リーグ マーリンズ7-8フィリーズ

(7月19日 フィラデルフィア)
 マーリンズのイチロー外野手(41)が19日(日本時間20日)、フィリーズ戦で今季初めて2試合連続の「1番・右翼」で先発出場し、昨年7月7日のインディアンス戦以来377日ぶりの1試合3安打を放った。

 気温35度、熱中症警報が出る中でのデーゲーム。26歳の同僚ロハスが5回に熱中症で退く中、「できるだけここ(クラブハウス)に来て着替えるくらい。特別なことはしていない」と涼しい顔をした41歳のバットが火を噴いた。2安打で迎えた同点の8回2死二塁。160キロ右腕ジャイルズに対し、1ボールから2球連続でスライダーを空振りさせられたが、「(直球とスライダーと)両にらみだからね。(直球を)きれいに捉えようとしたらスライダーはノーチャンス」。続く内角高め97マイル(約156キロ)直球を狙い通りに詰まらせて中前に落とし、一時勝ち越しの安打を放った。

 チームは逆転サヨナラ負けで3連敗も、自己ワーストの34打席連続無安打後は、8試合で25打数10安打、打率・400と完全復活。故障離脱中のゴードンに代わって1番に座るベテランは「合うというか、そりゃ、やりやすいわね」という定位置で低迷するチームをけん引する。(笹田幸嗣通信員)

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2015年7月21日のニュース