後半戦開幕戦で今季10度目の零敗 和田監督「最初の走者がね」

[ 2015年7月21日 05:30 ]

<神・巨>6回、マートンはチャンスで二飛に倒れ声を上げる

セ・リーグ 阪神0-2巨人

(7月20日 甲子園)
 敗戦が決まると、今季最多4万6854人の大観衆から怒号が飛び、タメ息が漏れた。今季の和田阪神は開幕戦、交流戦明けの初戦をともに白星で飾っており、節目の試合に強いはずだった。だが、フタを開ければ、今季10度目の零敗で後半戦黒星発進。試合後は“伏し目”の虎と化した。

 「出た走者というか、塁に出ないことには…。みんなバントの構えをしたり、いろいろしていたけど。最初の走者がね、やっぱり…。2死からは出るんだけど」

 和田監督の舌も、バット同様に振るわない。打線は7回まで、得点どころか一度も先頭打者を出すことができず。そうなると、作戦どころの話ではない。「塁に出ないと揺さぶりようがない」と関川打撃コーチ。まさに「打つ手無し」だった。

 「6、7回に(マイコラスの状態が)落ちてきたところでチャンスは作れている。そこで一本が出るかどうかのゲームになった」

 そんな苦しい展開の中でも6回からは3イニング連続で得点圏に走者を進めた。ただ、あと一本が出なかった。6回2死一、二塁、8回2死一、二塁の同点機では頼みのマートンがともに凡退。7回2死二塁でも代打・関本が二直に倒れた。これで14日広島戦の7回から21イニング連続無得点。ゼロ行進に歯止めが利かない。

 「マイコラスも初回から飛ばしていて、なおかつコントロールもよかったんでね。なかなか仕留められるような球が少なかったけど6、7回くらいから落ちてきたからね。そこらへんで追いついておかないとね…」

 これで相手先発のマイコラスは、阪神戦3試合登板2勝0敗となった。今カードでは、第3戦にも阪神戦4戦4勝と無双状態のポレダが控えている。「(同じ相手の敗戦が)何回も続けば、心理的なものも入ってくる」と指揮官。これ以上“天敵”を増やすわけにはいかないのだが…。ヤクルトに同率3位と追いつかれ、残り58試合。ここで泥臭くしがみつかないと、置いて行かれてしまう。(惟任 貴信)

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