松井裕“最年少”20S 95年オリ平井抜く19歳8カ月

[ 2015年7月21日 07:07 ]

<日・楽>試合後、嶋(左)と笑顔で握手する松井裕

パ・リーグ 楽天3-1日本ハム

(7月20日 札幌D)
 最後の砦を守り抜く自覚が9回の投球に表れていた。直球でカウントを稼ぎ、変化球で勝負。楽天・松井裕は近藤から始まる3人に同じ攻めを貫き、三振、三振、右飛で試合終了。今季20セーブ目を挙げ「ピッチャーが投げて守って、こういう点差のゲームを拾う。うちの一番良い形で勝てた」と目尻を下げた。

 高卒2年目での20セーブは95年に27セーブを記録したオリックス・平井と2人だけ。ただ、平井の到達は20歳3カ月のとき。19歳8カ月の松井裕には「10代初」の冠がついた。

 救援に転向してまだ半年足らずの若き守護神は、調整法も進化し続けている。オープン戦ではブルペンで肩をつくるのに20~30球を要していた。開幕直後も15球ほどを使っていたが「連投が続いて疲れたので2球減らした」と今ではひとまず10球を投げ、登板直前になって2、3球で肩を仕上げる。1試合ではわずか2球でも、救援投手は毎日肩をつくる。「2球でも毎日続けると、シーズンで200~300球ぐらい違ってくる」と疲労を最小限に抑えるよう日々、努力を重ねている。

 初めて出場した球宴でも日本ハム・大谷ら先輩投手の調整法に耳を傾け「良いものを採り入れて改善できるよう生かしていきたい」と向上心が尽きることはない。

 青山が12年に記録した球団最多の22セーブは目前。「何点差で勝っていても最終回のマウンドに上がるつもりでいる」。左腕にとって節目の記録は通過点にすぎない。(徳原 麗奈)

 ▼楽天・則本(8回6安打1失点で6勝目)真っすぐも走っていたし、変化球もコントロールできた。

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