岩田7回1失点も援護なし「自分の仕事を続けていくしかない」

[ 2015年7月21日 07:08 ]

<神・巨>7回1失点と及第点の投球も打線の援護がなかった岩田

セ・リーグ 阪神0-2巨人

(7月20日 甲子園)
 勝利投手に匹敵する力投だった。阪神先発の岩田は毎回のように走者を背負いながら、7回1失点。打線の援護に恵まれず、6勝目を手にすることはできなかったが、託された後半戦開幕のマウンドで仕事を果たした。

 「四球がなかったのは良かったと思う。自分の投球はできたかなと」

 持ち味をいかんなく発揮した。初回、先頭の立岡の打ち取った三塁への高いバウンドのゴロが内野安打となると、1死二塁から坂本に左前に運ばれて先制点を献上。嫌な流れが漂う中、後続の亀井、長野をしっかりと打ち取って最小失点で立ち上がりを終えた。

 2回以降は得意のスライダー、タイミングを外すカーブを低めに集めるなど、丁寧な投球で凡打の山を築かせた。6回も先頭の坂本に左前打され、2死三塁とピンチを背負いながら、阿部をツーシームで一邪飛。要所で何度も踏ん張りを見せ、試合の主導権を自軍に引き寄せようとした。

 結局、失点は「スミ1」のみで7回を投げきった。裏の攻撃で代打を送られ、野手陣もマイコラスを始め、巨人投手陣を攻略することができず、無念の5敗目。ただ、誰も左腕を責めることはできないだろう。

 6月16日の日本ハム戦(甲子園)で5勝目を手にして以来、5試合連続で白星を手にしていなくても「運がない。それだけです」と決して下を向くことはなかった。

 「自分の仕事を続けていくしかない」

 次回は中5日で26日のDeNA戦(甲子園)に向かう。いまや大黒柱として虎投を支える背番号21が次こそ、勝利の女神を振り向かせる。(遠藤 礼)

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