横浜・藤平 4安打で初完封 松坂流練習で磨いた制球力発揮

[ 2015年7月21日 05:30 ]

<横浜・相模原>1回1死一塁、相模原・金子を二ゴロ併殺打に仕留め雄叫びを上げる横浜・藤平

第97回全国高校野球選手権神奈川大会4回戦 横浜3―0相模原

(7月20日 相模原)
 第97回全国高校野球選手権大会(8月6日から15日間、甲子園)の地方大会は20日、44大会で267試合が行われた。神奈川大会では2年ぶりの甲子園出場を狙う横浜が、今春県大会準優勝校で第1シードの相模原を3―0で下し5回戦進出。藤平尚真投手(2年)が4安打完封する力投を見せた。21日は37大会172試合が行われ、宮城大会では決勝が行われる。

 横浜のエース藤平は最後の打者を二飛に打ち取ると、両腕でガッツポーズをした。1万6000人の観衆の視線を浴びる中、第1シード・相模原を4安打完封。「ゼロに抑えることが目標だったので良かった。エースとして監督さんを甲子園に連れて行かなければいけない」。今夏を最後に勇退する渡辺元智監督へ恩返しの公式戦初完封だった。

 リリースポイントが安定せずに苦しんだが「狙い通り」と胸を張った3併殺でピンチの芽を摘んだ。初回、3回、5回と全て1死一塁から両コーナーを突いて併殺に仕留めた。「走者を出すのは仕方ない。走者をためない、点を与えないのが大事」という指揮官の教えを守った。

 中学時代にジュニア五輪走り高跳びで優勝した身体能力で、当時既に141キロを投じてU―15日本代表入りした本格派。だが「ただ投げればいいと思っていた」と制球力はアバウトだった。高校に入り、ホームベースの角に置いたボールを目掛け投げる練習に励んだ。かつて松坂(現ソフトバンク)らも取り組んだ練習法だ。この日も勝負どころで磨き上げた制球力を発揮した。

 開門前には入場券を求める列が、球場外周1周半、約1キロできた。通常より1時間早い午前9時開門も、観客が入りきらず10分遅れの11時10分試合開始。12時30分に満員札止めとなった。チームは注目カードを4戦連続無失点で飾り、16強入り。今春まで成長痛や故障に苦しんだ藤平を大事に育ててきた渡辺監督は「彼の将来のために試合に出さなかったことが今につながっている。どんなことがあっても点を与えないことはいいこと」とうなずいた。 (松井 いつき)

 ◆藤平 尚真(ふじひら・しょうま)1998年(平10)9月21日、千葉県生まれの16歳。小1から野球を始める。千葉市リトルシニア時代は2年春に全国大会優勝。3年秋にU―15日本代表入り。横浜では1年春からベンチ入りし、同秋から背番号1。家族は両親。1メートル85、79キロ。右投げ右打ち。

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