浦和学院・江口 失明の危機乗り越え大舞台で完封勝利

[ 2015年3月23日 17:17 ]

<龍谷大平安・浦和学院>最後の打者を打ち取った浦和学院・江口はガッツポーズ

第87回選抜高校野球大会第3日・1回戦 浦和学院2―0龍谷大平安

(3月23日 甲子園)
 浦和学院の左腕エース・江口が昨年の優勝校・龍谷大平安の左腕エース・高橋との息詰まる投手戦を制した。チェンジアップを有効に使って的を絞らせず、127球を投げ散発3安打、5奪三振の力投で完封勝利をマークした。

 「何としてでもゼロに抑えようと思っていた。打ってくれると信じてマウンドに立っていた。途中から自分のテンポで投げられた」と納得の表情。森監督も「江口が落ち着いていた。臆することなく自分の投球をして、勝利に結び付けてくれた」と称えた。

 江口は昨春センバツ優勝投手・小島の後継と期待されていたが、高校入学時に右目が一部かすんで見える原因不明の病気を患った。失明の危機を乗り越え、昨夏奇跡的に完治。秋から戦列に戻り、この大舞台で見事な投球を披露。森監督も「最初は制球にばらつきもあったが、終盤は強気に腕を振って投球していた。たくましくなったな、と思う」と目を細めていた。

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