藤浪 苦手京セラDでスイスイ7回2失点 29日中日戦舞台で万全

[ 2015年3月23日 05:30 ]

<オ・神>4回、マウンドでロジンを吹き飛ばす藤浪

オープン戦 阪神0-3オリックス

(3月22日 京セラD)
 「鬼門」で万全の“開幕リハ”を終えた。阪神の先発・藤浪は、立ち上がりから打たせて取る投球を展開。開幕までの最後の調整登板を、7回7安打2失点で締めくくった。

 「調子自体はよくなかったですが、悪いなりに何とかまとめることはできたと思います。制球を意識するところはありましたし、無四球で行けたので、その辺りはよかったと思います」

 安定感抜群だった。初回、先頭の平野恵に中前打を浴びても、涼しい顔で零封発進した。4回2死三塁でT―岡田、6回2死三塁でも中島にそれぞれ適時打を浴び、2失点。計7被安打に「簡単に行きすぎて少々甘く入ってしまった」と反省の弁を残した。とはいえ安打を浴びても崩れる気配はみじんも漂わせない。前回登板の15日・DeNA戦(横浜)の6回80球に続き、この日も7回わずか86球。しかも無四球だった。これで侍ジャパンの一員として登板した欧州代表戦(東京ドーム)の2イニング目から14イニング連続無四球を継続中だ。

 「感触は悪くなかったですね。球場(のマウンド)に関しては大丈夫。しっかり(足場を)掘らないといけない意識はあるので、最初の登板でも気をつけたいですね」

 苦手なイメージの強い京セラドーム大阪。今季初登板の舞台にもなるマウンドで、これ以上ない“予行”を終えた。昨季までの2年間、京セラドームではオープン戦1試合を含む登板5試合で2勝3敗、防御率5・86。オリックス戦に限れば対戦2試合で0勝2敗、防御率11・57と精彩を欠いていた。そのマウンドでオリックス相手に7回2失点。黒星こそ喫したものの、「意図して打者を打ち取れた。そういう意味ではよかった」と満足げにうなずいた。開幕第3戦の29日・中日戦へ向け、準備は整った。

 この日はカーブ、カットボールの感触を最終チェック。打席にも立ち、実戦勘を養った。「反省すべきところは反省していきたいですね。いい意味で余裕を持って入っていきたい」。真価を問われる3年目シーズンが、いよいよ幕を開ける。

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