【黒田復帰会見 7】高額年俸より「小さい街だけど、待ってくれる人がいる」

[ 2015年2月16日 16:43 ]

笑顔で広島復帰への思いを語る黒田

 Q.プロのステータスとして年俸もある。メジャーに残っての高額オファーもある中で今回の復帰について気持ちを。

 A.そうですね。なかなか難しい質問です。でも、米国でたくさんの経験をした中で応援をしてもらうことが当たり前ではないとすごく自分で米国に行って感じましたし、また野球界の広さというか、世界の広さというか、そういうものも経験した中で、やっぱり広島という…小さい街ですけど、僕のことを待ってくれる人がいるというのをすごく感じてましたし、当然、金額的な部分を考えると、なかなか決断するのに難しい部分もありましたけど、それ以上にマウンドに上がる時の気持ちを考えた時に、それも数少ないマウンドに上がる回数になるかも分からない、その1回1回のことを考えると、やっぱり広島でマウンドに上がった方が自分の中では充実感と、あとはメジャーで投げていた時以上の何か違ったものが出せるんじゃないかなという気持ちでした。野球人生が終わった時に良かったなと思えれば、それが一番いいと思いますし、勝負事なので、どこでどうなるか分からないですけど、帰って来て良かったと思えるような野球人生にしたいなと思っています。

 Q.24年間優勝がない中、黒田投手の復帰で今年こそ優勝してくれると期待を背負っている。
 A.ええ…へへ。結構プレッシャーなんですけど、プレッシャーを受けながら、そのプレッシャーをはねのけるために色々なことにチャレンジして野球をやってきたので。特にニューヨークとか、そういう大きなところでやって来た中で、色々なプレッシャーを感じてやって来たので、それをはねのけられる自信まではないですけど、そういう気持ちで今はいます。

 Q.対戦したい打者は?久々のマウンドとNPB球へのアジャストについては?
 A.打者に関しては、当然僕のいた時にいた打者もたくさん残られてますし、そういう人たちも僕と7年間対戦がないわけなので、全くイメージの違ったピッチャーになっていると思うので…。その中でまた色々な対戦ができればいいかなと思います。若い選手に関しては、いい打者がたくさん出てきていると思うので、そういう打者とも、自分の米国で7年間やってきたことを打者に…そういう投球をしていきたいと思っています。マウンドに関しては、実際マウンドに上がらないと分からないこともたくさんあると思いますし、当然球場によってもマウンドの傾斜、硬さっていうのも変わると思うので、それは自分の中で投げていく中でアジャストしていかないといけないかなと思っています。ボールに関しては、米国でもあれだけ広いので地域、形状によっても全然変化の仕方が違ったので、それもドームとか屋外の球場でもボールの動き方も当然変わってくると思いますし、それは自分の中である程度早い段階で把握しないといけないかなと思っています。

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2015年2月16日のニュース