藤浪 初実戦初球152キロ!江夏氏は制球難に辛口「相変わらずだね」

[ 2015年2月16日 07:04 ]

紅白戦2回1失点で今季初実戦を終えた藤浪

阪神紅白戦 白組3―1紅組

(2月15日 宜野座)
 152キロ発進だ。阪神・藤浪晋太郎投手(20)が今年初実戦の紅白戦に白組先発として登板。2回2安打1失点と制球面にやや課題を残したものの、直球は最速152キロを叩き出した。

 「真っすぐはしっかり投げられたと思います。初戦なので力みはありましたが、指にしっかりかかったボールもありましたし、いい変化球もあったと思います」

 初球から観衆の度肝を抜いた。先頭・上本に投じた第1球。球場のスピードガンは「152」を表示した。昨年より5日早い初実戦で、昨年を2キロ上回る剛球を披露。さらに2回無死二塁では、梅野をアウトローへの151キロ直球で見逃し三振に仕留めてみせた。肩の状態は万全だ。

 「結果はよくなかったですが、打者相手に投げられたことはよかった。打者に差し込むボールもありましたし。久々に打者が入って力みがあったので、その辺を今後の課題にしていきたい」

 ただ結果には恵まれなかった。初回、先頭・上本への四球から二盗を決められるなど1死三塁とされ、今成に外角高め151キロのボールを左前打された。抜け球も目立った。とはいえ腕の振り、直球の球威は抜群。「いいイメージで終わりたかった」と、登板後に12球の投げ込みも敢行した。

 この日は、8日まで臨時投手コーチを務めた江夏豊氏も観戦。「相変わらずだね。荒れている?そう」と辛口評価しながらも、「球自体は走っている」と球威に太鼓判を押した。巨人・森中スコアラーも「球に力がある」と警戒感を強めた。

 3月に欧州選抜戦に臨む侍ジャパンには、今回は招集を見送られる。今はシーズンに集中。目標とする「開幕投手」へ向け、自らを磨き上げていく。

 ▼DeNA・三橋スコアラー(藤浪に)言うことないでしょう。迫力があった。この時期では十分。(盗塁を許したことにも)今の時期は問題ない。

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