昨季は12球団投手ワースト6失策…藤浪“秘密兵器”新グラブをテスト

[ 2015年1月28日 08:45 ]

初ブルペンで投げ込む藤浪。パフォーマンスUPへ、新しいネイビーのグラブを使用

 阪神・藤浪晋太郎投手(20)が、新グラブを導入することが27日、分かった。アドバイザリープロスタッフ契約を結ぶゼット社に、守備強化、パフォーマンス向上につながる新モデルを発注。加えて1年目は黒と赤茶、2年目は黒を使用したカラーも、今年はネイビーに変更した。沖縄・宜野座の先乗り合同自主トレ初日となったこの日、その新グラブを手に、いきなり今年初のブルペンで56球を投じた。早くも、本番モード全開だ。

 初日からいきなりマウンドに上がった。今年初ブルペン。まずは捕手を立たせて20球。そして梅野が座った。直球だけではない。カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップ、ツーシーム、カットボール。変化球も全球種を投じ36球。藤浪が計56球の試運転を終えた。

 「抜群ではないですけど悪くはなかった。(初ブルペンが)遅いと言えば遅いですが、キャンプでメリハリを付けてやれば。昨年、一昨年の最初(のブルペン)の感覚よりは良かったです」。充実ぶりが、行間にあふれる。「余計な力を抜いて投げました」。合同自主トレで広島・前田健に教わった脱力投法も心がけながらマウンドの感触を確認。それだけではない。実は、この日から使い始めた新グラブの感触も確かめていた。

 “新相棒”が完成していた。昨年12月上旬、藤浪は大阪市内のゼット社を訪問し、3年目の用具について担当者と話し合った。その席上で、「ゴロを捕球しやすいモデルがいいです」と要望を伝えた。それを受け、ゼット社は新グラブ製作に着手。従来モデルの新品とともに、バック部分(手の甲側)に改良を加えた藤浪要望の新モデルも用意した。それが沖縄入りした26日に、藤浪の手元に届いていたのだ。

 具体的には、従来までの「アートバック」では一枚皮となっていたバック部分にヒンジ(蝶つがい)をもうける「NEWガードヒンジ」を採用。グラブ内の手を握りやすくし、打球をつかみやすくした。その性能によって昨季、投手部門12球団ワーストの6失策の守備面を強化するとともに、左手に力を入れやすくなることでパフォーマンス向上の効果が期待できる新グラブ。有効活用し、さらなる進化を目指す。

 色も変える。モデル変更にあわせ「来年は色を変えたいと思います」と高校時代から使い慣れ、プロ入り後も2年間使用した黒、赤茶以外のカラーを、同社が提示した多彩なバリエーションの中から模索した。そしてシックなネイビーに白羽の矢を立てた。高野連の規則により高校時代は黒、茶系以外のカラーグラブを使用することができなかった。今回、プロでしか使えないカラーを選択した心境に3年目の自覚がかいま見える。青みがかったネイビーのグラブは、まさに大人の証し。「自立」を目指す藤浪にとって、格好の新相棒となること間違いなしだ。

 20歳を迎え、雰囲気、発言が一気に大人びた藤浪。グラウンド内での装いも新たにし、「自立」がテーマの3年目シーズンへ向かう。投球も、用具も、すでに本番モードだ。

 ≪昨季6失策は両リーグワースト≫藤浪(神)の昨季守備機会は42度で内訳は刺殺10、補殺26。6度の失策は両リーグ投手最多で、守備率・857も規定投球回(144イニング)以上の投手28人中ワーストの数字だった。なお昨季セのゴールデングラブ賞に輝いた前田健(広)は4失策、守備率・923とも藤浪に次ぐワースト2位だったが、刺殺9、補殺39と合わせた守備機会52度は岩田(神)、辛島(楽)と並ぶ両リーグ最多タイ。積極的な守備参加が選出につながった。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2015年1月28日のニュース