松井氏「サッカーは素人だけど」星稜後輩・本田にエール

[ 2014年6月24日 05:30 ]

「オールドタイマーズ・デー」に初出場の松井秀喜氏がファンの声援に帽子を振って応える

 ニューヨークからブラジルへ。松井氏が本田へ熱いエールを送った。「オールドタイマーズ・デー」のOB戦終了後。母校・星稜の後輩であるサッカー日本代表MF本田のW杯でのプレーについて聞かれると「サッカーは素人だからね。分からないんだけど」と前置きしつつ「本人が一番満足していないんじゃないかな。結果にね」と1分け1敗で1次リーグ最終戦を迎える心中を察した。

 松井氏はエンゼルスに在籍した10年に行われたW杯南アフリカ大会でも、本田に熱い視線を注いだ。「ビッグマウスと聞くけど頼もしい。世界を驚かせてほしい」と期待。本田が16強に導く活躍を見せると「(星稜の)校訓が社会に役立つ人間の育成ですから」と誇らしげだった。今大会も「テレビで見ていますよ」と日本代表の2試合を観戦。試合会場とニューヨークの時差が1時間しか変わらないことも後押しし、リアルタイムで応援した。崖っ縁で迎えるコロンビア戦。奇跡の1次リーグ突破を信じ「頑張ってほしいです」と短い言葉に願いを込めた。

 松井氏はOB戦前のフリー打撃で21スイング中、4本の柵越えと変わらぬパワーを披露。セレモニーでは09年ワールドシリーズMVPに輝いた際の映像が流れ「お帰りゴジラ」と紹介された。OB戦では「5番・左翼」で先発出場。当初はDHの予定だったが、並み居る先輩たちの指示を受けて左翼を守り、一ゴロと二飛。「思い切り本塁打を狙ったんですけど、やっぱりダメでしたね。狙うとダメ。今ごろ分かりました」と苦笑いした。

 さらに投手も務めた。4回2死一塁から救援し、レジー・ジャクソンら打者2人に投げ、いずれも単打を浴びた。無念の降板も「予定にはなかった。おじさんばかりでみんな燃料切れだったみたいで、行けと言われたから行った。記念になる」と笑みが絶えなかった。

 ▽「オールドタイマーズ・デー」 ヤンキースに貢献したOBを称える毎年恒例のイベント。例年50人前後のOBが招かれ、今年は46人が集まった。現在の形式は1947年に始まり、今年が68回目。公式戦の前にエキシビション・ゲームとしてOB戦を行う。チームはジョー・ディマジオの愛称「ヤンキー・クリッパー」が由来の「クリッパーズ」と、ヤ軍の愛称「ブロンクス・ボンバーズ」が由来の「ボンバーズ」に分かれる。

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